浦和、5戦未勝利で10位終戦 サポーターが怒りの横断幕「フロントの呼吸…弐ノ型は?」

試合終了後、スタンドには浦和ファンから横断幕が掲出された【写真:小林 靖】
試合終了後、スタンドには浦和ファンから横断幕が掲出された【写真:小林 靖】

ホームでの最終戦で札幌に0-2完敗 負け越し決定で10位に終わる

 浦和レッズは19日、ホームの埼玉スタジアムでJ1リーグ最終節の北海道コンサドーレ札幌戦に臨み、0-2で敗れた。これでシーズン最後の5試合を未勝利(1分4敗)となった浦和は、13勝7分14敗の負け越しとなり、10位で不本意なシーズンを終えた。試合後にはシーズン最後の挨拶が行われたなか、ゴール裏のサポーターからは「一過性のビジョンより一貫性あるチーム作りを」など、クラブの強化方針に対する怒りの横断幕が掲げられた。

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 今季限りでの退任が決まっている大槻毅監督の下、今季最終節に臨んだ浦和は、前節からスタメンを5人変更。前半を0-0で折り返したものの、後半7分に札幌のパスワークで崩されてMF駒井善成に先制点を決められた。

 その後も反撃を試みる浦和だったが、思うように攻撃を仕掛けられず。すると同40分、札幌のDF田中駿汰に豪快なミドルシュートを叩き込まれて0-2。その後も決定的な形はほとんど作れず、浦和は最終戦を白星で飾れなかった。

 試合終了後、ピッチ上に選手やスタッフが整列し、恒例のセレモニーが行われた。冒頭で浦和の立花洋一代表取締役社長はマイクの前に立ち、「本日も埼スタで皆さんに最後の勝利を届けることなく、我々は2年連続してアジアの舞台に立つことができない結果となってしまいました。本当に申し訳ございませんでした」と謝罪すると、スタジアムは静寂に包まれた。そして来季に向けては、「選手がピッチの上で我々の戦いを表現することだと思います。ぜひ言葉だけではなくて選手がこのピッチの上で躍動する姿を必ずや来シーズンお見せします」と宣言。だがゴール裏のスタンドには、「浦和を背負う限り毎シーズン優勝を求めろ」「一過性のビジョンより一貫性あるチーム作りを」「フロントの呼吸 壱ノ型 三年計画www 弐ノ型は?」など、昨年末に掲げられた“3年計画”の1年目から躓いたことへの、怒りの横断幕が掲げられた。

 大槻監督が退任し、MFエヴェルトン、MFマルティノスの両助っ人も退団。不本意なシーズンに終わったなか、来季に向けてどのように立て直しを図るのか。今オフの浦和の動向に注目が集まる。

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