リバプールDFは「ポジションを別次元に持っていく」 ブラジル英雄が力説「主役として見られるべき」
右サイドバックのアレクサンダー=アーノルドを絶賛 「人々の見方を変えることができた」
2度のワールドカップ優勝経験を持つ元ブラジル代表DFカフー氏が、サイドバックの選手はチームの主役となるべきとその重要性を主張している。現役選手ではリバプールのイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドを「右サイドバックを別次元のレベルに持っていくことができる」と絶賛した。
カフー氏は現役時代にセリエAのローマやACミランで活躍し、ワールドカップで3度の決勝を経験(優勝2回)している唯一無二の選手だ。
史上最高の右サイドバックの1人に数えられるカフー氏は、現代サッカーにおいてサイドバックの重要性はより高まっていると感じているようだ。英紙「デイリー・メール」のインタビューで、次のように力説している。
「今やライトバックはどのチームにおいても最も高給取りの選手になるべきだ! ストライカーはゴールを決めていればいい。中盤の選手はパスを出す、ゴールキーパーはシュートをセーブする。だがフルバック(サイドバック)は相手をマークし、センターバックと中盤をカバーし、攻撃に出てクロスやシュートも打ったりストライカーにつなぐ役割も果たさなければいけない。
ペップ・グアルディオラはこのことを理解している。2人の素晴らしいフルバックがいるチームは大きな脅威となる。それがなければうまくいくことはないんだ」
役割が多岐にわたるサイドバックの重要性を説いたカフー氏。現役選手の中では、リバプールのアレクサンダー=アーノルドに注目し、未来のバロンドール受賞候補だと感じているようだ。
「彼(アレクサンダー=アーノルド)はライトバックのポジションを別次元に持っていくことができる選手だ。フルバックに対する人々の見方を変えることができたと思う。
世界最高の選手になるべきはゴールスコアラーだけではない。ポジションのせいでバロンドールを受賞しなかった偉大な選手がいるのは間違っている。今ではフルバックはチームの主役として見られるべきなんだ」
バロンドール受賞者はその多くが攻撃的な選手に偏っており、サイドバックの選手で受賞した例はないが、アレクサンダー=アーノルドのような現代型サイドバックがその歴史を塗り替えることはできるのだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)