“岡田メソッド”との親和性 スペイン1部も指揮、FC今治リュイス監督が日本に来た理由
「岡田メソッドは私にとってすごくフィットするものだった」
――少しフィロソフィー(サッカー哲学)とメソッド(方法論)の話をさせてください。スペインサッカー界における「フィロソフィー」と「メソッド」はどんな体系なのでしょうか?
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「スペインは日本と違い、100年以上の歴史があるクラブが数多くあります。それぞれが各々のフィロソフィーとメソッドを用いて活動しています」
――リュイス監督自身も、スペインのクラブで指導を重ねてきましたが、各クラブのフィロソフィーとメソッドはどのくらい違いがありますか?
「クラブによってフィロソフィーとメソッドはやはり違いがあります。なので、そのクラブに所属した場合は、各々のクラブフィロソフィー・メソッドに自分が対応することが必要になるわけです」
――一つの例として、リュイス監督が長年指導してきたエスパニョールと、久保建英選手が現在所属するビジャレアルとのフィロソフィーとメソッドの違いはどこにありますか?
「実はエスパニョールとビジャレアルのフィロソフィーとメソッドは大変似ていて、いずれも育成を大切にして育成組織に良い選手がいます。同時に、二つのクラブは攻撃的なスタイルでもあります。ただ、そこから先は細かい部分でフィロソフィーの違いがあります」
――そしてリュイス監督は今年、J3に昇格したFC今治からのオファーを受けたわけです。FC今治と言えば岡田武史オーナーが構築した「岡田メソッド」がありますが、リュイス監督が持つフィロソフィーとの親和性などは、どのように感じていますか?
「岡田さんからオファーを頂いた時に『岡田メソッド』の話も聞きました。岡田さんも、私であればFC今治のフィロソフィーにフィットしてくれるだろうと感じてくれたと思っています」
――では、リュイス監督のフィロソフィーの根幹はどこにあるのですか?
「私のフィロソフィーは、FC今治のフィロソフィーそのものです。ですから、『岡田メソッド』は、私にとってすごくフィットするものでした。FC今治はクラブとしてフィロソフィーを大事にするところもいいと思います。私は選手たちの可能性も信じ、すべての試合に勝つために、コンペティティブ(競争心を持って)闘っていくことを自らのフィロソフィーの根幹としています」