「まるでゲーム」の超絶スキル! ウルブス“10番”、相手2人「破壊」のゴラッソに脚光
ウルブスFWポデンセ、チェルシー戦で華麗なキックフェイントから同点弾を叩き込む
ウォルバーハンプトンは現地時間15日、プレミアリーグ第13節で強豪チェルシーとホームで対戦し、2-1と逆転勝利を収めて3試合ぶりの白星を手にした。この試合で背番号10のポルトガル代表FWダニエル・ポデンセが、対峙した相手2人を手玉に取る超絶スキルから同点ゴールを決めたが、海外メディアも「2人の敵を“破壊”」と称賛している。
直近2試合でリバプール(0-4)、アストン・ビラ(0-1)に無得点で2連敗を喫していたウルブス。中位に沈むなかで上位争いを繰り広げるチェルシーをホームに迎えたが、0-0で折り返した後半4分にフランス代表FWオリビエ・ジルーに先制点を奪われてしまう。
そんな嫌な流れを断ち切ったのが10番を背負う小兵アタッカー、ポデンセだった。ウルブスが波状攻撃を仕掛けるなか、相手のクリアボールをMFオーウェン・オタソウィーがヘディングで、ペナルティーエリア内左サイドにポジションを取っていたポデンセにつなぐ。ボールを収めたポデンセは縦に運びながら、右に切り返して対峙したチェルシーDFベン・チルウェルを転倒させてかわすと、シュートモーションに入る。すぐにチェルシーDFリース・ジェームズが前方に立ちはだかると、ウルブス10番はここで巧みなキックフェイントで相手の体勢を崩し、わずかな時間と空間を生み出した。そしてすぐさま右足を振り抜くと、強烈なシュートをジェームズの背中越しに放ちニアサイドをぶち抜いた。
トラップからの仕掛け、切り返し、キックフェイント、そしてシュートまで淀みのない動きから生み出されたゴラッソを、DAZN公式ツイッターは「まるでゲームのようにDFを手玉に取る鮮やかキックフェイント ポデンセがDF二人を剥がし、ニアに強烈なシュートを蹴り込んだ」と紹介。海外メディアも注目しており、母国のポルトガル紙「レコルド」が「ポデンセが2人の敵を“破壊”し、チェルシー相手に素晴らしいゴラッソを決めた」と称えれば、英メディア「GIVE ME SPORT」はポデンセが「2020-21シーズンのウルブスで傑出した選手の1人」と紹介したうえで、得点シーンを含めたチェルシー戦でのパフォーマンスは「間違いなくこれまでの英国の地で最高のものだった」と伝えている。
今年1月にギリシャのオリンピアコスから加入して約1年。小柄な10番の存在感は確実に増している。