ミハイロビッチ政権はもはや死に体か

　サッキ氏は現在7位で、ミランと勝ち点1差で猛追するサッスオーロの監督を務めるエウゼビオ・ディ・フランチェスコ氏を呼び寄せることを主張したとしている。戦力的に乏しいサッスオーロの躍進ぶりとプレーを好ましい目で見ているサッキ氏は、仮に今季中にミハイロビッチ監督を解任する場合は暫定監督で乗り切り、新シーズンから新監督で戦うべきと主張したという。ただし、ディ・フランチェスコ氏は4-3-3システムの信奉者であり、会長の愛するトップ下システム導入の夢は遠のくことになる。

　いずれにせよ、ミランの次期監督はこの3人の中から決まるとレポートされており、ミハイロビッチ政権はもはや死に体と化している。前節アタランタ戦に逆転負け後、怒りの強制合宿を行い9日のユベントス戦に備えている鬼軍曹らチームを尻目に、上層部は次のことを考えているという負の連鎖が、近年続くミランらしい悲しい構図となっている。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images