「これぞ阿吽の呼吸」 中村憲剛が“神アシスト”、盟友FWとの超絶連係に賛辞「泣ける」
引退表明の川崎MF中村憲剛、リーグ戦最後の等々力でFW小林悠のゴールをアシスト
川崎フロンターレの元日本代表MF中村憲剛は、J1リーグ第33節の浦和レッズ戦に先発フル出場し、チーム3点目のゴールをアシストして3-1の勝利に貢献した。今季限りでの現役引退を発表している中村にとって、リーグ戦では最後となるホーム等々力陸上競技場での一戦。そのラストマッチで、長年にわたって共闘したFW小林悠に通した華麗なアシストに、ファンから「これぞ阿吽の呼吸」「泣ける」などの声が上がっている。
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今季史上最速で2年ぶり3回目のJ1優勝を決めた川崎は、その後2試合連続でドロー。今季リーグ戦で最後のホームゲームとなったこの日は、今季限りでの現役引退を表明した中村が4試合ぶりにスタメンに名を連ねた。川崎一筋18年の“バンディエラ”を勝利で送り出したい川崎は、序盤から相手を圧倒するも、前半11分にPKで浦和FW興梠慎三に先制点を決められてしまう。
だが、その後も攻撃の手を緩めない川崎は、後半8分にMF守田英正が同点ゴールを決めると、同14分にはMF三笘薫が決めて一気に逆転。さらにその2分後、この日等々力に集まった1万1387人の観衆が待ち望んだ瞬間が訪れる。
敵陣右サイドで細かくパスをつないだ川崎は、中村がタッチライン際のDF山根視来に渡して縦へ抜け、山根は一度後方のMF家長昭博にボールを戻した。そして家長がワントラップ後、相手選手間で構えた中村に縦パスを通すと、中村はトラップとともに素早く左回転でターン。そしてノールックのまま右足を振り抜くと、ニアサイドに巻くような鋭いクロスを送った。ワンバウンドしたボールに対し、浦和DF橋岡大樹が最も近い位置にいたものの、後方から飛び込んだ小林が体を投げ出しながら右足でスライディングボレー。鋭いシュートがゴール左隅に吸い込まれた。
長年にわたって磨き上げた華麗なコンビネーションによって生まれた一撃に、ファンも熱狂。Jリーグ公式ツイッターが得点シーンの動画を投稿すると、「うますぎるやろ」「これぞ阿吽の呼吸」「これは泣ける」「二人だけの世界」「このゴールヤバすぎ」「ラストパスからゴールまでの流れが神」といった称賛の声のほか、「憲剛、どのタイミングで悠の位置を確認したんだ」「引退間際でこのプレー繰り出せる憲剛マジですごい」「最後まで憲剛は憲剛だった」など、超絶アシストを繰り出した中村への賛辞が並んだ。
川崎のリーグ戦は残すところ、19日にアウェーで行われる第34節柏レイソル戦のみ。その後は27日に、等々力での天皇杯準決勝に臨む。現役最後の瞬間まで、中村のプレーからは目が離せない。