「下がらないと上手くいかない」 浦和FW興梠、“苦心”の末に到達した9季連続二桁ゴールの舞台裏
若手を積極起用し世代交代を図るチームの現状に言及 「今は我慢する時期」
この日、浦和は高卒ルーキーのMF武田英寿がキャリア初のスタメン出場をしていた。自身の記録を差し置いて武田に初ゴールをプレゼントすることも頭をよぎったという興梠だが、一方で失敗に終わった時のことも考えたという。過去には、ゴールが生まれなくて悩んでいたFW杉本健勇にPKキッカーを譲ったこともある興梠だけに、それは言葉だけのことではないだろう。
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興梠は現在の浦和について「若い選手がどんどん試合に絡むようになってきて、世代交代はなかなか上手くいかないことが多いと思いますけど、若い選手を使うことによって、どんどん成果が出るようになっていくと僕は思っていますので、今は我慢する時期」と話す。それでも、「浦和レッズでFWとして出ている以上、最低限二桁は取らないといけない」というエースのプライドを受け継ぐに足る選手はまだ現れていないのが事実だろう。
来年にはまさに大記録となる10年連続二桁ゴールへの期待がかかる。浦和の復活には最前線で確かな得点力を持つ興梠の存在が欠かせない。その上で、その背中から学ぶ選手が出てくることが必要なはずだ。