レアルが敵地で大失態! ヴォルフスブルクに0-2完敗、「BBC」崩壊でCL4強進出に暗雲
悪夢の前半45分間… 序盤のPK献上とベンゼマの負傷退場でリズム失う
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第1戦、ヴォルフスブルク対レアル・マドリードが行われ、大方の予想を覆し、2-0でホームのヴォルフスブルクが勝利。スペインの名門を内容でも凌駕する90分間となった。レアルは看板の「BBCトリオ」が不発に終わるどころか、FWカリム・ベンゼマが再び負傷退場する痛手を負った。
レアルは2日に行われたバルセロナとのクラシコで、2-1の逆転勝利に貢献したベンゼマ、MFギャレス・ベイル、FWクリスティアーノ・ロナウドの「BBCトリオ」が3トップに並んだ。対するヴォルフスブルクはドイツ代表の22歳新星MFユリアン・ドラクスラーらがスタメンで起用され、”白い巨人”をホームで迎え撃った。
試合はキックオフからわずか73秒で、「BBC」がホームチームを脅かす。ペナルティエリア手前左サイドでボールを持ったベンゼマが前方にスルーパスを出すと、ロナウドが反応してゴールネットを揺らす。ただ副審はロナウドの飛び出しがわずかにオフサイドとの判定を下し、ノーゴールとなった。CR7は人差し指を振って副審にアピールしたが、この時はまだ余裕綽々といった表情だった。
対するヴォルフスブルクは、前半12分にカウンターで活路を見出す。左サイドで素早くカウンターを仕掛けたドラクスラーが、ペナルティエリアに差しかかったところでクロスを送る。これをMFエンリケ・ピントがヘディングで合わせたが、レアルGKケイラー・ナバスが正面でキャッチした。3分後には再びエンリケがミドルを放つなど、サイドのスペースを有効活用し始める。
そして同17分、波乱を漂わせる判定が下る。ドラクスラーがゴールライン付近まで持ち込み、ペナルティエリア中央にマイナスのクロスを送り込む。これにドイツ代表FWアンドレ・シュールレが反応しシュートフォームに入ると、チェックしたレアルMFカゼミーロの足が当たり倒れ込んだ。イタリア人主審のエンリコ・ロッキ氏は一呼吸おいてからペナルティースポットを指差した。このPKをDFリカルド・ロドリゲスが決めて、ホームチームが1-0と先制に成功した。