「浦和は昔も今も偉大なチーム」 英雄ブッフバルトが復権を切望「条件はすべて備えている」
今もJリーグの動向をチェック 「浦和は良い試合と酷い試合を繰り返している」
「サッカーにおいてカウンターは外せない要素だが、それはポゼッションにも当てはまる。よりバランスの取れた攻撃こそがサッカーでは重要なんだ。しっかりと組み立てながら、状況に応じて変化を加えられるのが良い攻撃だ。私たちはその考えに基づいて選手獲得に動いた。ロブソン・ポンテはもちろん重要な選手だったし、後から入ってきたワシントンもキーマンだった」
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浦和のサポーターにとって2006年は、今も忘れられない1年だろう。
元日に国内三大タイトルの一つである天皇杯を制し、J1リーグでは最終節で逆転優勝の可能性を残していた2位ガンバ大阪を超満員の埼玉スタジアムで3-2と破り、悲願のJリーグ初優勝を達成したからだ。G大阪戦で浦和があげた3ゴールはカウンター、ポゼッション、セットプレーとすべて異なる形から生まれたゴールであり、この日の勝利はブッフバルト氏と浦和が追い求めてきた攻撃的なサッカーが結実した瞬間でもあった。
「リーグ優勝を成し遂げたら、それはいつだってクラブにとって最高の瞬間の一つになる。リーグ戦では34試合を戦い、すべてのチームと対戦しなければならない。怪我人を抱えている場合もあるし、出場停止処分の選手がいる場合もあるが、優勝するためには1年間を通してすべてのチームよりも優れていなければならない。だからリーグタイトルはいつも特別で偉大なんだ」
その歓喜のJリーグ初制覇から14年が経った。それはブッフバルト氏が浦和の監督職を退いてから経過したのと同じ年数でもあるのだが、同氏は今も浦和の試合を中心にJリーグの動向を追い続けている。
「3週間ぐらい前にあったセレッソ戦での浦和は良かったよ。とても気に入った。でも、この前のマリノスとの試合では2-6で負けてしまったね。今の浦和には調子の波がたくさんあるように見える。良い試合と酷い試合を繰り返している。私にとって興味深いのは川崎(フロンターレ)。彼らのサッカーは素晴らしい。きっともうすぐリーグ優勝を決めるんじゃないかな。あと数ポイントの勝ち点が足りないだけだ(編集部注:取材後に優勝決定)。鹿島もここ2、3年は上位にいたけど、今シーズンはあまり良くないね。過渡期に入ったのかもしれない。ガンバはまた強くなってきた。セレッソもリーグ戦では良いサッカーをしている」