南野の立場は「有望なものに回復」 新境地の“可能性”を現地指摘「ここからの2カ月が勝負」
負傷者続出により、インサイドハーフとして重用される可能性が高まる
リバプールの日本代表MF南野拓実は現地時間13日、プレミアリーグ第12節フルハム戦に途中出場。チームは1-1で引き分けたものの、インサイドハーフとして存在感を示したことで、序列が上がっていく可能性を現地メディアは指摘している。
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昨季王者として今季のリーグ戦に臨んでいるリバプールは現在、負傷者が続出する状況に苦しんでいる。オランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイク、イングランド代表DFジョー・ゴメスの主力CBコンビが長期離脱を強いられており、精神的支柱の元イングランド代表MFジェームズ・ミルナーや新加入のスペイン代表MFチアゴ・アルカンタラとポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタも負傷離脱中となっている。
そのなかで迎えたフルハム戦、前半を0-1で終えると、ユルゲン・クロップ監督は後半開始から南野を投入した。インサイドハーフに配置された南野は、中盤を活性化しつつ決定機にも絡むパフォーマンスを披露。チームはなんとか追い付き、1-1と最低限の勝ち点1獲得を果たしている。
“野戦病院”と化したチームで存在感を示す南野のプレーを受け、リバプール専門メディア「Rousing The Kop」は「ディオゴ・ジョッタの負傷後、タクミ・ミナミノの立場は失われたものから有望なものに回復した」と見出しを打ち、得点を量産していたジョッタの離脱に伴うチーム内序列の変化に言及。「日本代表は奇妙な立ち位置にいる」として、次のように現状を分析している。
「南野はジョッタの負傷によって全面的に利益を得ているわけではないが、置かれた状況が異なるものになったことは確かだ。今やチームで最も万能な攻撃のオプションだ。シーズン開幕当初よりもその傾向は強まっており、ジョッタが前線で得点を量産したことも一因となっている。中盤で完璧な仕事をこなせるわけではないが、役割を学んでいる。リバプールがより攻撃的な戦いを志向するなら、そのためのポテンシャルを持っている選手だ」
このように“可能性”に希望を見出したうえで、「クロップさえ望めば、南野はこのポジション(インサイドハーフ)で完全な戦力になれるチャンスがある。ここからの2カ月が勝負となるだろう」と指摘している。スクランブル状態で生まれたインサイドハーフ起用は、南野の未来を変える転機となるのだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)