リオ五輪メンバ入りへ猛アピール 浦和の関根がACLでアジア王者を切り裂く
アジア王者相手に手にした大きな充実感
「最低限として、コーナーは取ろうというのが自分にはある。前半はクロスが上げきれなかったので、相手の対応を見ながら工夫が必要だとは感じた。縦に仕掛けて、自分のリズムで運んで少し外して上げればチャンスだと思っていた。試合の中で一工夫を加えられたのが良かったと思う」
昨季のアジア王者である広州は、試合前の段階で勝ち点がわずかに2ポイントと、浦和のホームとはいえ勝利を絶対条件としていたゲームだった。最大限の力を掛けてくる相手に対して、守備面でもサイドで奮闘した。互いに相手を自分たちの力で打ち負かそうという戦いは、関根に大きな充実感を与えた。
「Jリーグとは雰囲気も違ったし、こんなにも厳しい戦いは経験できないと感じた。そこで90分間をゼロに抑えられたのはいいことだと思う。試合前から監督も含めてファイナルのような気持ちで戦うと、気合が入っていたし、それが結果に結びついた。これをコンスタントに出せるようにという話もあったので、これを続けられるようになればタイトルにも手が届くんじゃないかと思う」