ベルギー代表MFが構想外から一転、レギュラー獲りへ猛アピール

　マンチェスター・ユナイテッドのベルギー代表MFマルアン・フェライニがルイス・ファン・ハール監督の構想外危機から一転、レギュラー獲りに意欲を燃やしている。英地元紙ガーディアンが報じている。

　特集では「フェライニはデイビッド・モイーズが昨夏2750万ポンドで獲得してから悪夢の時間に耐え続けてきた。モイーズは4月にクビになり、怪我で不調を抱えるベルギー人に対し、ファン・ハール構想で重大な疑問の影が差していた」とフェライニの現状について分析している。

　実際に移籍市場ではセリエAナポリに放出寸前だったが、条件面で合意に至らなかった。今季プレミア開幕前の米国遠征中にはファン・ハール監督のリストラリストの最上位という烙印を押されたフェライニは“消極的な残留”だったことは間違いない。しかも、移籍市場でファン・ハール監督はドルトムントに香川真司を放出するなど、人材整理を進める一方、1億5000万ポンドを投入し、大量補強を敢行した。

　特集では「少なくともフェライニは冬のマーケットが開くまでマンUに留まることになった」と指摘されるなど、まさに崖っぷちの男は危機的状況で逆襲を誓った。

「僕は自分の居場所を確保するために戦う。監督は最高のチームにするために11人をプレーさせることになる。僕はその一部になりたい」とフェライニは悲壮に誓ったという。

「開幕前に監督と面談した際は、中盤はものすごく競争になると言われた。他の選手とスタメンを争いたいと伝えた。ファン・ハールはいい監督だ。チームのミーティングも頻繁に行われるし、他のチームや自分のチームの選手の練習での分析もよくやっている。彼の行くところ、どこでも成功を収めている」

　チーム刷新の大ナタを振るう一方で、公式戦で勝ち星のないオランダ人指揮官を称賛するフェライニは中盤の戦力過多なマンUで出番を手にすることができるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web