アジア王者広州恒大のブラジル代表が大金星の浦和に脱帽 「速い展開の中で素晴らしいチームだった」

「前回王者の宿命。負けることもある」

 広州で対戦した3月16日のゲームは前半に広州が2点を先制し、浦和が追いついて引き分けた。その試合でもスタメンフル出場し、中盤の要となっていたパウリーニョは、この日のゲームでも強烈な存在感を放っていた。特に後半は浦和のGK西川周作をヒヤリとさせるシュートを3本放った。ゴールポストを直撃する右足でのトーキックに、強烈なミドルで西川が必死に膝で弾きだすものもあった。チーム最多の4本のシュートを放ち、シュート0本に抑え込まれた移籍金50億円男、コロンビア代表FWジャクソン・マルティネスとは対照的だった。

 この一戦に敗れた広州は4試合を終えて2分2敗の未勝利と、決勝トーナメント進出が絶望的になった。それでも、確かな実力を見せた名手は「これもサッカー。難しいけど我々にはあと2試合ある。もう一度勝てるように頑張るだけだ」と、冷静に話していた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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