【ACL帯同記】横浜FM、カタール遠征「激動の20日間」 16強敗退の悔しさと“おもてなし”への感謝

これがカタールでの最後の練習になった【写真提供:横浜F・マリノス】
これがカタールでの最後の練習になった【写真提供:横浜F・マリノス】

多くの人の想いを載せて、いざラウンド16の舞台へ

 午前中の公式行事が終われば、午後は前日練習を行います。大会を終えた今、振り返ると、この日がカタールでの最後の練習になったのですが、心なしか、夕日をバックにした哀愁漂う写真を多く撮影していました(笑)。

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ボール拾いでさえも懐かしい【写真提供:横浜F・マリノス】
ボール拾いでさえも懐かしい【写真提供:横浜F・マリノス】

 練習場のゴール裏の柵が低かったために当たり前となっていたボール拾いも、この日が最後でしたね。ボール拾いをしているこの写真の中には、普段は別業務を行っているチームドクターや、いつもお世話になっているツアーコンダクターの方々も含まれており、まさにマリノ スファミリーでこの連戦を乗り越えたのです。

ラウンド16の試合前日もリラックスしていた選手たち【写真提供:横浜F・マリノス】
ラウンド16の試合前日もリラックスしていた選手たち【写真提供:横浜F・マリノス】

 練習後はすっかり暗くなっていましたが、翌日に試合を控えたなかでもリラックスしていた選手たちからは笑顔がこぼれます。チームのまとめ役となるキャプテンを務める喜田拓也選手は、天性のいじられキャラ。この日は仲川輝人選手に水をかけられていたところをパシャリ。このような雰囲気を作り出すキャプテンの存在は大きいと、改めて感じた遠征でもありました。

FC東京からお借りした炊飯器でおにぎり作り【写真提供:横浜F・マリノス】
FC東京からお借りした炊飯器でおにぎり作り【写真提供:横浜F・マリノス】

 夕食後、主務の山崎さんを中心としたスタッフで、翌日の軽食の準備。実は、FC東京の皆様から炊飯器をお借りし、スタッフでおにぎりを作ったのです! ホテルの食事も美味しいのですが、海外に来てから約3週間経過すると、日本食が恋しくなってくることも事実。少しでも試合に挑む選手たちの力になれればと、想いを込めて作りました。しかし、私を含め、料理経験に乏しいスタッフは、おにぎりを作るにも悪戦苦闘……(苦笑)。

気持ちを込めて作ったおにぎりたち【写真提供:横浜F・マリノス】
気持ちを込めて作ったおにぎりたち【写真提供:横浜F・マリノス】

「海外のラップだから握りにくいのかもしれない!」と意味不明な言い訳をする者や、「大きさや形じゃなくて気持ちが一番大事だから!」とお決まりの言い訳をする者も出現(笑)。なんとか形になるように作り、味見は試合の前日準備を頑張っていたホペイロの緒方圭介くんにしてもらうと……、「うまいっ!!」の一言。どうやらおにぎりは気持ちが一番大事なようです(笑)。改めまして、この場をお借りしてご協力いただいたFC東京のスタッフの皆様に御礼を申し上げます。ありがとうございました。

マツさんのACLバージョンのユニフォームとペナント【写真提供:横浜F・マリノス】
マツさんのACLバージョンのユニフォームとペナント【写真提供:横浜F・マリノス】

 みんなで笑い疲れた後は、遅くまで作業を続ける緒方くんに「おやすみ!」を告げ、各自の部屋へ戻ります。横浜にある彼の用具部屋には、故・松田直樹さんのユニフォームが常に掲げられていますが、今回の遠征にも、もちろん帯同しています。選手たちと同じACLバージョンのユニフォームとともに、試合のペナントが掲げられています。偉大なるクラブは、偉大なる方々が築いていただいたうえで成り立っているのだと、重要な一戦を前に再認識しました。

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