【ACL帯同記】横浜FM、カタール遠征「激動の20日間」 16強敗退の悔しさと“おもてなし”への感謝
今大会で初めて見た「青・紺・赤」の謎
中2日での連戦が続くと、日々の生活がルーティン化していきますが、それでも試合前日には自然と緊張感が高まるものです。ラウンド16の水原三星戦の前日は、同日に試合が開催されたヴィッセル神戸と上海上港を含めた4チームでのMCM(マッチコーディネーションミーティング)が開催されました(MCMについては第2回の帯同記に記載していますので、ご確認ください!)。
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相手が水原三星と決まった段階で嫌な予感はしていたのですが、その予感は的中します。その予感とは、我々のアイデンティティーであるトリコロールのユニフォーム配色(シャツ青・パンツ白・ソックス赤)が成立しないのではないか、ということ。案の定、AFCが提出してきた我々のフィールドプレーヤーのカラーの配色が「シャツ青・パンツ紺・ソックス赤」でした。
一連の流れを説明しますと、サッカークラブはチーム同士で配色が被らないように1stと2ndユニフォームを所持しています。今シーズンの横浜F・マリノスの配色は1stが「青・白・赤」で、2ndが「白・紺・白」です。Jリーグであれば、ホームクラブに1stを着用する権利が与えられます。今回に関しては、我々がグループステージを1位抜けしたため、1stを着用する権利が与えられていました。しかし、水原三星は1stが「青・青・青」で、2ndが「白・白・白」ですので、水原が1stを着用した場合はシャツ被り、2ndを着用した場合はパンツ被りとなります。よって、水原三星が「白・青・白」となるのですが、我々が「青・白・赤」だとシャツとパンツのカラーが互い違いになって見にくいというレフェリーの判断で、結論として我々が「青・紺・赤」で水原三星が「白・白・白」の着用となりました。
トリコロールを着用したい旨や、互い違いのカラーでもアイテム同士はクラッシュしていない旨をミーティング内で強く主張しましたが、競技面に問題ないことが大原則であるため、決定が覆ることはありませんでした。このあたりの見解は地域差もありますが、審判員の方々の判断をリスペクトしつつも、各チームのアイデンティティーとなるユニフォームカラーをより重要視していただけるように個人的には願っています。
余談ですが、昨年実施したイングランド、マンチェスター・シティとの試合で、我々が「青・白・赤」で、シティが「水色・白・白」の配色を成立させるために、JFAハウスにお伺いして、審判員へ直談判したのが懐かしいです(笑)。