【ACL帯同記】横浜FM、カタール遠征「激動の20日間」 16強敗退の悔しさと“おもてなし”への感謝

 ACL帯同記を執筆した矢野隼平さん。選手とともにカタールで戦い続けた【写真提供:横浜F・マリノス】
ACL帯同記を執筆した矢野隼平さん。選手とともにカタールで戦い続けた【写真提供:横浜F・マリノス】

【短期連載│最終回】コロナ禍での開催はセキュリティーも厳重に管理

 クラブ史上初めてAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント進出を果たした横浜F・マリノスだったが、7日に行われたラウンド16で水原三星ブルーウィングス(韓国)に2-3で敗れて涙を呑んだ。先制しながらの敗戦に悔しさは尽きないが、ラウンド16の戦いに臨んだチームの裏側で、11月20日の出発から選手とともに戦い続けたチームスタッフの奮闘をお伝えする。

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 短期連載のこの企画ですが、今回で最終回。残念ながら、横浜F・マリノスは決勝トーナメントのラウンド16で敗退。貴重な時間を過ごすことのできたカタールでの生活を少しでも多くの方々にお伝えしたく、最後までお付き合いください。ちなみに、帰国後にこの記事を執筆していますが、まだまだ悔しさは消えません……。しかし、この悔しさが「サッカーって素晴らしいな」と再認識させてくれますね!

個人的な想いでしたが、選手・スタッフで撮影した集合写真【写真提供:横浜F・マリノス】
個人的な想いでしたが、選手・スタッフで撮影した集合写真【写真提供:横浜F・マリノス】

 クラブ史上初のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント進出を決めた翌々日の練習前、選手・スタッフで集合写真を撮影しました。このような撮影の機会があるのも長期遠征ならでは。実は2年前に鹿島アントラーズがACL決勝戦に向けて集合写真を撮影していた記憶があり、私から主務の山崎(慎)さんへ撮影の時間を作ってもらえないか、お願いをしました。完全に個人的な想いでチームの時間を取ってしまいました……(笑)。ホテルで作業をするスタッフや、カメラマンのフォローをするスタッフがいましたので、帯同した全員での写真撮影は叶いませんでしたが、この写真は矢野家の宝物となることでしょう。

大会セキュリティーはコロナ禍ということもあり、しっかりと対応されていた【写真提供:横浜F・マリノス】
大会セキュリティーはコロナ禍ということもあり、しっかりと対応されていた【写真提供:横浜F・マリノス】

 第3回の帯同記でお話しましたが、今大会のセントラル方式の開催は、選手・スタッフを始めとする関係者が隔離空間で過ごす“バブル方式”で運用されていますが、もちろんホテル周辺も厳重なセキュリティー体制が敷かれていました。練習終わりにホテルの入口を車から撮影しましたが、写っている白い衣装を着用された人は警察官です。また、警察官が立っている赤い線は、バブルとノンバブルの境界線だと思われます。ホテルでは、出入りする全ゲートとエントランスに警察官が配置されており、相当なセキュリティー体制が敷かれていました。

 ちなみにAD(編集部注:大会の身分証明書のことで選手・スタッフ始め大会関係者は必ず首から下げている)を忘れてホテルから追い返されている方もいましたので、形だけではなくしっかりと対応してくれている安心感もありました。様々なサインも作成しているので、人件費のみならず、どのくらいの費用がかかっているのだろう……。日産スタジアムやニッパツ三ツ沢球技場で真似しようにもできない規模感です(笑)。

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