「どれだけ泥臭くなれるか」 小林祐希、ボランチの理想像に掲げる“遠藤保仁+α”
目指す理想像はゲームメークに加え、ファイターのように“潰し役”もできるボランチ
これまで東京ヴェルディ、ジュビロ磐田、オランダのヘーレンフェーン、ベルギーのベベレンを経て、カタールのアル・ホールでプレーする小林は、今まさに遠藤のような役割が求められていると話す。
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「ヘーレンフェーンはしっかりボールを保持して、決めた戦術でいきたいというのはありました。だけど、遠藤選手のような役割が求められたわけではなくて、自分たちのシステムに対して相手がこうプレスをかけてくるから、その空いたスペースを使うというポゼッションの仕方でした。日本でも海外でも、ボックス・トゥ・ボックスの走力とか、球際の激しさが先に言われる傾向にありますよね。ただ、アル・ホールは遠藤選手の役割が必要なチームなので、そこにプラスして現代サッカーに必要なスピードやパワーを上げていきたいです。
日本はまだ、“激しいプレー”に慣れていないと思います。ヨーロッパでプレーする選手が増えて、激しいコンタクトを受けた時に交わすことはできるようになってきたけど、イエローカード覚悟で潰しに行ける人があまりいない。後ろで見ながらディフェンスしていたら、強いチームが相手だと好き勝手にボールを回されてしまう。常にプレッシャーをかけて、ファウル寸前のプレーで止めるような、マークにつかれたら嫌だなと思われる側にならないと。これは自分の課題でもあって、ファイターみたいにガチャンと潰せるようになりたい。綺麗なサッカーではもう勝てないので、どれだけ泥臭くなれるか、です」
小林は「サッカー観を聞いてみたい」ボランチの選手として、遠藤と元日本代表MF中村憲剛(川崎フロンターレ)の名前を挙げる。一方で、40歳の中村は今季限りでの現役引退を発表し、遠藤も来年1月で41歳。“次の世代”が日本サッカー界を牽引しなければいけない時期に差し掛かっている。28歳の小林自身、「本当だったら日本代表を支えていないといけない年齢」と自身の立ち位置について見解を述べる。