「天才的」「上手すぎる!」 鹿島の東京五輪世代FW、“一級品”の動きが生んだ一撃に賛辞

鹿島アントラーズFW上田綺世【写真:小林 靖】
鹿島アントラーズFW上田綺世【写真:小林 靖】

鹿島FW上田が清水戦で2ゴール、巧みな動き出しを見せた2点目のシーンが反響

 来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を巡り熾烈な上位争いを展開する鹿島アントラーズは12日、Jリーグ第33節で清水エスパルスとホームで対戦し、2-0で勝利を収めた。この試合で2試合連続となる2ゴールを奪ったFW上田綺世は、リーグ戦10ゴールと二桁得点に乗せたが、この日の2点目のゴールを生んだ“巧みな動き出し”が「オフ・ザ・ボールの魔術師」「裏の取り方上手すぎる!」など反響を呼んでいる。

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 プロ2年目で東京五輪世代の22歳FW上田は、今季前半戦は思うように出場機会を得られなかったが、後半戦に入ってから徐々にパフォーマンスを上げ、11月3日に先行開催された第31節の横浜F・マリノス戦(3-2)から前節まで5試合連続でスタメン出場。4ゴールを決めるなど、ストライカーとして輝きを放っていた。

 そして今節でも先発に名を連ねると、開始4分、CKの流れからゴール前でのこぼれ球に素早く反応して先制点を奪うと、同12分に見せ場が訪れる。自陣でのクリアボールに、相手よりひと足早く追いついたMFファン・アラーノがドリブルを開始。右サイドから斜めに敵陣センターサークル内に入ると次の瞬間、相手最終ライン裏のスペースへ動き出した上田の姿を見逃さずに右足で絶妙なスルーパスを供給した。上田は完全にフリーの状態で抜け出して相手ペナルティーエリア内に侵入すると、前に出てきた清水GK大久保択生の動きを冷静に見極めてかわすと、最後は右足インサイドで無人のゴールに流し込んだ。

 この一撃を、Jリーグを全試合ライブ配信する「DAZN」が、公式ツイッターや公式YouTubeチャンネルで「さすがの動き出し!」と綴って動画を投稿すると、多くのファンが返信欄や引用ツイートで反応。「裏の取り方上手すぎる!」「オフザボールが天才的」「一級品すぎ」「日本のトーレス」「Theストライカーって感じの動き」「オフ・ザ・ボールの魔術師」など上田の動き出しを称えたもののほか、「アラーノのパスもエグい」「アラーノが凄い」「半分アラーノのゴール」など完璧なスルーパスを通したファン・アラーノに賛辞を送るコメントも見られた。

 得点センスの高さを感じさせる一撃で今季10ゴールの大台に乗せた上田。現時点でACL出場圏内の3位名古屋グランパスと勝ち点差「2」の5位につけているなか、最終節の4位セレッソ大阪との大一番での上田のさらなる爆発に期待が集まる。

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