「本当に美しい時間」 元浦和ブッフバルト、Jリーグ時代を回顧「最高のサポーターがいた」

取材に応じてくれたギド・ブッフバルト氏【写真:土佐堅志】
取材に応じてくれたギド・ブッフバルト氏【写真:土佐堅志】

いつしか浦和は“第二の故郷”に… 「クラブのすべてが気に入ったんだ」

 この時期、ブッフバルト氏は後方からチーム全体を統率するとともに、ドイツ人のホルガー・オジェック監督とチームメートの橋渡し役も買って出て、躍進を支えた。浦和の成長に手応えを感じ、契約を2度延長しており、在籍期間は気がつけば当初の1年半から3年半にまで伸びていた。

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「(契約延長について)浦和からは『これからも引き続き一緒に仕事がしたい』と言ってもらえた。私も同じ気持ちだった。クラブのことが大好きだったし、浦和は私にとって第二の故郷になっていた。サポーターの存在も契約を延長することにした理由の一つ。いつも私たちのことを応援してくれて、スタジアムに最高の雰囲気を作り出してくれていた。でも、クラブのすべてが気に入ったからというのが一番の理由だよ。スタッフ、選手、サポーター。皆がベストを尽くそうとしていた。本当に美しい時間だった」

 97年10月15日に行われたジュビロ磐田とのナビスコカップ(現ルヴァンカップ)準々決勝第1戦後、ブッフバルト氏は白馬に乗って浦和駒場スタジアムを一周し、駆け付けたサポーターに別れを告げて、母国ドイツへと戻っていった。その個人成績はJリーグ通算127試合11ゴール、ナビスコカップ20試合出場0ゴール、2年連続でJリーグベストイレブンを受賞(95、96年)。浦和のために全力で駆け抜けた3年半だった。

[取材協力]鈴木良平、小谷泰介

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