スペイン勢対決はスアレスの2ゴールでバルセロナが逆転勝利 週末のクラシコ敗戦から逆襲
後半バルサの猛攻で逆転劇
アトレチコは1点リードのまま迎えた後半の立ち上がり、素早い攻守の切り替えから相手ゴール前に迫るが、これがバルセロナの闘志に火をつけた。同3分にネイマールのクロスをメッシがオーバーヘッドで狙ったが、ゴールわずか右に逸れる。直後にはネイマールの狙い澄ましたコントロールシュートがクロスバーに直撃するなどチャンスの連続に、本拠地カンプ・ノウが一気にヒートアップする。
その後はバルセロナがDFジェラール・ピケやDFハビエル・マスチェラーノまでもが攻撃参加する猛攻を仕掛け、アトレチコはゴール前に人数をかけて決死の守備を見せる展開が続いた。
緊迫した雰囲気を打ち破ったのは同18分のことだった。右サイドで高い位置を取ったDFダニエウ・アウベスのクロスに、ファーサイドのDFジョルディ・アルバがボレーシュートを放つ。これはミスキック気味で枠を外れていたが、詰めていたスアレスが角度を変えてプッシュ。バルセロナにとってはのどから手が出るほど欲しかった同点弾で1-1に追いついた。
そして同29分、再び背番号9が獰猛な得点本能を見せつける。メッシからの縦パスをアウベスに展開すると、アウベスがダイレクトで折り返す。それをゴール前中央に走り込んだスアレスがヘディングで豪快に叩き込み、2-1と逆転に成功した。
第2戦まで希望を残したいアトレチコは、シメオネ監督がグリエズマンを同31分に交代させるなど、決定的な3点目を許さないための最善策を施した。闘将の戦略もあって試合は2-1のままでタイムアップの笛を聞いた。13日に行われる第2戦も激戦必至の展開となるはずだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images