途中出場コンビが2点目を生み出す

　後半に入って11分、広島はブリーラムにミドルシュートを許し、角度の変わったボールをFWスシャオに詰められる決定機を許したものの、GK林卓人が体を張ってセーブ。その直後には青山のショートパスを茶島が受けて左足シュートを放ったが、シュートパワーが足りず相手GKにキャッチされた。

　森保一監督は過酷なコンディションでのゲームを考慮して、同14分には佐藤に代えてFW皆川佑介、その8分後には先制点を挙げた宮吉に代えてMF柴崎晃誠を投入した。そして2人目の交代直後、皆川が抜け出して放ったシュートは左ポストを直撃したが、交代策によって広島は勢いを取り戻した。

　そして同42分、途中出場コンビの連携で追加点を奪い取った。カウンターからハーフライン上で縦パスを受けた皆川がポストプレーをするかと思いきや、後方へとすらすと、それに反応してスプリントした柴崎が抜け出す。ドリブルでペナルティーエリア内まで持ち込むと、右足で落ち着いてゴールネットを揺らして勝利を決定づけた。終了間際には主将のMF青山敏弘に代えてMF森崎和幸を投入する余裕も見せ、2-0で勝ち切った。

　灼熱の地タイでの激闘を制し、グループステージ突破への望みをつないだ広島。次戦は20日、敵地に乗り込んでの2位山東魯能戦を迎えるが、今回の勝ち点3が弾みになったことは間違いない。

グループF順位表（4月5日終了時点）

1位：FCソウル 勝ち点10

2位：山東 勝ち点7

3位：広島 勝ち点6

4位：ブリーラム 勝ち点0

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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