イニエスタは「世界で唯一の選手」 Jクラブのスペイン人監督が語る、日本で名手を見られる意義
「イニエスタ選手のような存在が次にいつ出てくるのか、正直分かりません」
一方でリュイス監督は、イニエスタからは「プレー以外のことを学べる」とし、すべてにおいて模範にできる存在だと説く。
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「イニエスタ選手はプレーはもちろん、人間性、振る舞いもすごく参考になると思います。“イニエスタ・メソドロジー”として大阪、神戸、東京にスクールを開設していて、本人が顔を出して直接子供たちを指導しているとも聞いています。そういった活動も含めて、日本にとっては得るものが大きい気がします」
今後、イニエスタに近づける可能性のある選手は現れるのか。その質問をぶつけると、リュイス監督は静かに、“オンリーワン”の存在であることを強調した。
「これは、日本人選手に限った話ではなく、世界を見渡してもいない気がします。彼は世界で唯一の選手なので、近づくのは難しいでしょう。イニエスタ選手のような存在が次にいつ出てくるのか、正直分かりません」
神戸に加入した際、2021年シーズンまで契約を結んでいるイニエスタ。契約延長にも前向きな発言を残しているが、今はまず、稀代の名手のプレーを日本で見られる喜びを噛み締めたいところだ。
[PROFILE]
リュイス・プラナグマ・ラモス/1980年10月25日生まれ、スペイン・バルセロナ出身。1999年にエスパニョール(当時1部・現2部)のアカデミー監督として指導者のキャリアをスタートさせた。その後、ビジャレアルのCチーム・Bチーム、エスパニョールBチーム、グラナダBチームの監督を歴任。2016年にはグラナダのトップチームで暫定監督として“ラ・リーガデビュー”も飾った。UCAMムルシア、エルクレスを経て、今季よりJ3のFC今治で指揮を執る。初年度は15勝10分8敗でJ3リーグ5位と堂々たる戦いぶりを見せている(第33節終了時点)。
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(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)