神戸イニエスタ、PK戦キック1回で苦悶の表情 ベスト4進出も右足の不安が浮き彫りに
決勝トーナメント1回戦で右太ももを痛め、水原三星戦は延長戦後半から途中出場
ヴィッセル神戸は現地時間10日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝、水原三星(韓国)戦に1-1からもつれ込んだPK戦で勝利した。しかし、主将の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタの状態には大きな不安を残した。
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イニエスタは決勝トーナメント1回戦の上海上港(中国)戦で、ロングシュートを狙った際に右太もも前部を押さえて途中交代。それから中2日のこのゲームではベンチスタートになった。
前半7分に先制された神戸は、相手が決定機阻止での退場者を出した場面で得たフリーキックをFW古橋亨吾が決めて前半のうちに1-1と追いついた。しかし、そこから相手を崩しきれず試合は延長戦へ。そして、その残り7分の時点でイニエスタがピッチに送り込まれたが、中央のゾーンからまったく動くことができず、本来のボールに多く関わっていくプレーは見られなかった。
そしてPK戦の1人目にイニエスタは登場したが、中央への緩いキックを決めたものの再び負傷した場所を押さえて苦悶の表情に。延長戦のプレーではほとんどボールタッチをしていなかっただけに、キック1回にも耐えられない状態であることが浮き彫りになってしまった。
最終的に神戸は7人目のFW藤本憲明が決めてPK戦に競り勝ち、藤本は「90分プラス延長戦というタフなゲームだったけれども、チーム全員がしっかり一つになった。今までチームに貢献できていなかった分、最後に決めてチームに貢献したいという思いで今まで通りに蹴ることができた」と話した。
神戸はこの後、13日に蔚山現代(韓国)との準決勝に臨み、勝利すれば19日に西地区をすでに勝ち上がっているペルセポリス(イラン)との決勝に臨む。イニエスタの状態は明らかに13日の準決勝への出場に悲観的なものに見えるだけに、決勝まで進んでその間での“奇跡の回復”に期待することになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)