伊メディアを今も魅了する中村俊輔の”魔法の左足” G大阪戦のFK弾は「珠玉のゴール」
「ガゼッタ」紙の電子版が動画付きで紹介
横浜F・マリノスの元日本代表MF中村俊輔は、J1ファーストステージ第5節の敵地ガンバ大阪戦で直接FKからゴールを決め、自らが持つJ1のFK通算得点記録を「22」に伸ばした。その芸術的な一撃は、かつてイタリアやスコットランドで活躍したレフティーが、今なお世界最高のFKキッカーであることを証明するのに十分過ぎる一撃だった。そしてイタリアメディアも、「珠玉のゴール」と絶賛している。
「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙の電子版は、「ナカムラを覚えているか? まだゴールを決めているんだ」との見出しで特集している。
中村はブーツ型をしたイタリアのつま先部分、南部レッジョ・カラブリアを本拠地とし、「アマラント(えんじ色)」の愛称で知られたレッジーナで2002年から3年間プレーした。イタリアの至宝と呼ばれた名手にちなみ、「バッジオ・オリエンターレ(東洋のバッジオ)」と称され、3シーズンで11得点を決めた。
現在のセリエAは、昨季UEFAチャンピオンズリーグ準優勝のユベントスを除き、すっかり凋落してしまったが、当時はワールドクラスの選手が集結し、「世界最強リーグ」と呼ばれていた。そのなかで背番号「10」をつけ、3シーズンに渡り弱小チームを1部に残留させたことは、中村自身も今なお誇りにしている。
page1 page2