神戸、主将イニエスタが負傷を押して延長戦から途中出場 PK戦の末にACLベスト4進出

PK戦を制し、神戸が準決勝進出【写真:Getty Images】
PK戦を制し、神戸が準決勝進出【写真:Getty Images】

前半7分に先制を許すも、相手の退場と古橋の直接FK弾で同点に追いつく

 ヴィッセル神戸が文字通りの死闘となった現地時間10日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝で、水原三星(韓国)にPK戦の末に競り勝った。

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 神戸は水原三星とグループステージで同組だったが、2月のアウェーゲームでは1-0で勝利。その後、新型コロナウイルスの影響で中断した大会は11月にカタールでの集中開催として再開され、神戸は1位通過を決めた後の最終戦で水原と再び対戦したが、その時には0-2で敗れていた。一方の水原三星は決勝トーナメント1回戦で昨季のJリーグ王者、横浜F・マリノスを破って勝ち上がってきた。

 神戸は決勝トーナメント1回戦で上海上港(中国)を下したゲームで、右太もも前部を押さえて途中交代した元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタがベンチスタートになった。そのゲームで立ち上がりにペースをつかんだのは水原三星だった。5バックで守備を固めたところから素早く攻める戦術で前半7分、右サイドからの速いクロスにゴール前で入り込むコースが交差するようなマークしづらい動きからFWパク・サンヒョクがヘディングシュートを決めて先制した。

 神戸はボールを持ちながらもゴールに迫れない嫌な流れが続いたが、ビッグプレーが起こる。神戸は前半34分にFWドウグラスが相手の最終ライン背後にボールを出すと、MF西大伍が一気に抜け出した。背後から追ってきた相手に倒されると、主審はPKを宣告した。

 しかし、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)からの進言でオンフィールド・レビューが行われると、ファウルはペナルティーエリアの外だったとしてフリーキックに判定が変更。そして、当初はファウルをしていないDFチャン・ホイクへのイエローカードだったが、ペナルティーエリア外での決定機阻止ということで、実際にファウルをしたDFキム・テファンへのレッドカードに修正された。

 このフリーキックでドウグラスとFW古橋亨吾がボールの位置に立つと、ドウグラスの動きをフェイントに古橋は低いボールで狙った。これが壁の下を抜けてゴールに吸い込まれ、前半39分に神戸は1-1の同点に追いつき、数的優位な状況も手に入れた。

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