「もはや絶対的な存在ではない」 香川の“元相棒”ロイス、ドルトムントで苦境と独紙報道

ドルトムントMFマルコ・ロイス【写真:Getty Images】
ドルトムントMFマルコ・ロイス【写真:Getty Images】

31歳となった主将ロイス、若手有望株の台頭により出場機会が減少

 ドルトムントの現キャプテンで、ドイツ代表として2018年ロシア・ワールドカップにも出場したMFマルコ・ロイスが苦境に陥っている。かつて元日本代表MF香川真司、ガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤン(アーセナル)、アルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアン(ローマ)とともに“ファンタスティック4”と呼ばれ、チームの攻撃を牽引したが、今季はここまで公式戦16試合に出場したものの先発フル出場は2試合のみとなっており、ドルトムントでレギュラーの座を失いつつある。

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 5日に行われたブンデスリーガ第10節フランクフルト戦(1-1)でも、ロイスは先発を外れベンチスタートとなったが、後半開始からFWユスファ・ムココ(16歳)、後半29分にジュード・ベリンガム(17歳)と若手が次々に投入されていくなか、31歳となったベテランのロイスには最後まで出番が回ってこなかった。先発どころか交代のオプションにも選ばれない現状について、独紙「ビルト」も「このドルトムントの主将は、ルシアン・ファブレ監督にとってもはや絶対的な存在ではない。彼の夢である来年の欧州選手権出場などは話にもならないような状況だ」と悲観的に報じている。

 また、同紙は8日に予定されているUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ最終節ゼニト戦は、ドルトムントがすでに突破を決めているため、ロイスにも先発入りの可能性があると予想するが、「彼のことを来年の欧州選手権のメンバーに入れるようにヨアヒム・レーブ監督に勧めるのは、ますます難しくなっている」と、ロイスがかなり困難な状況に置かれているとも指摘。その理由として、現状のチーム内のポジション争いで、ロイスが得意とする左サイドを若干18歳にしてアメリカ代表のFWジョバンニ・レイナに奪われていること、レイナに比べるとプレーのテンポが落ちることを挙げている。

 レイナだけでなく、イングランド代表MFジェイドン・サンチョやノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドら10代から20代前半の若手有望株が多くのレギュラーポジションを占めている今のドルトムントでは、主将のロイスでさえその地位は安泰ではないようだ。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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