「“自己中心的”の野次を沈黙」 サラー、相棒マネに決定機譲る“協調ジェスチャー”に英注目
リバプールはウルブスに4-0で勝利 4得点目の場面でサラーが示したジェスチャーに注目
リバプールは現地時間6日、プレミアリーグ第11節でウォルバーハンプトンと対戦し、4-0の圧勝を収めた。エースのエジプト代表FWモハメド・サラーは1ゴール1アシストを記録して勝利に貢献したが、英メディアは4点目のシーンに注目し、「“自己中心的”の野次を沈黙させた」と取り上げている。
昨季30年ぶりのリーグ優勝を達成したリバプールだが、今季はオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイク、イングランド代表DFジョー・ゴメス、スペイン代表MFチアゴ・アルカンタラら負傷者が続出しており、ウルブス戦ではようやくイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドとギニア代表MFナビ・ケイタがベンチ入りを果たした。
試合は前半24分、イングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンの浮き球のパスに対し、サラーが左足を振り抜いて先制。後半13分、再びヘンダーソンが浮き球のスルーパスを出すと、オランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムがドリブルからミドル弾を突き刺し、同23分にはヘンダーソンのショートコーナーからサラーがクロスを放り込み、元カメルーン代表DFジョエル・マティプのヘディング弾をお膳立てした。
後半23分にアレクサンダー=アーノルドが途中出場で復帰を果たすと、同33分には右サイドから相手GKと最終ラインの間に鋭いグラウンダーのクロスを供給。サラーとセネガル代表FWサディオ・マネが近距離で走り込んだが、状況を察知したニア側のサラーはクロスを見送り、大外のマネが押し込んで4得点目をマーク。最終的には相手DFに触れていたためオウンゴールとなったが、4-0の圧勝を収めた。
そうしたなか、英サッカー情報サイト「CAUGHT OFFSIDE」は「サラーはウルブス戦の振る舞いで“自己中心的”の野次を沈黙させた」と見出しを打ち、「サラーとマネが同時にボールを待っていると、サラーは手を挙げて相棒に託すジェスチャーを見せ、全く“自己中心的”ではないことを示した」と、決定的チャンスをマネに譲ったワンシーンに脚光を当てていた。点取り屋ゆえに利己的との印象を抱きがちなサラーだが、チームの勝利を優先させる姿が光っていた。