神戸、2-0で上海上港を下しACL準々決勝へ イニエスタが決勝点も、途中交代で不安残す
イニエスタが左足で先制弾を記録も、後半に右足を痛めて交代に
ヴィッセル神戸が7日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦で上海上港(中国)を2-0で下し、準々決勝に進出した。一方で、先制点を挙げた元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは後半に足を押さえて交代となり、不安を残している。
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今大会は3月に新型コロナウイルスの影響で中断。先月にカタールでの集中開催で再開したが、神戸とグループステージで同組だったマレーシアのジョホール・ダルル・タクジムは、政府からの渡航許可が下りずに棄権となった。そのため、神戸は日程にも余裕が出たなかで1試合を残して首位通過。グループの最終戦で選手たちの出場時間をコントロールし、万全の状態でこの試合に臨んだ。
そのコンディションの良さは、前半から安定したポゼッションでゴールに迫っていく攻撃に表れた。前線にスタメン起用されたFWドウグラスにボールが収まるところも利用しながら攻め込むと前半31分、MF山口蛍からのパスを受けたイニエスタが中央方向にドリブルしながら放った左足シュートが、相手GKの手を弾いてゴールに吸い込まれて先制点になった。
1-0で折り返して後半に入った試合は立ち上がり5分、FW古橋亨吾が中央にいれたクロスにDF西大伍が足を延ばしてコースを変えると、バウンドしたボールはわずかに相手GKの手の先を飛んでゴール内へ。貴重な追加点で2-0とした。
安定した戦いを見せていた神戸に不安がよぎったのは後半半ばの20分、ハーフライン付近でイニエスタが長い距離のループシュートを狙ったが、この時に右足太ももの前部を痛め、手を当てて気にする仕草を見せた。イニエスタは3分後にMF安井拓也と交代になっている。
その後も2点を追う上海に勢いを出させず、最も警戒が必要だと思われた元ブラジル代表MFオスカルにもペナルティーエリア外からの直接FK以外ではほとんど見せ場を作らせずに封じ込んだ。このまま2-0で勝利を収めた神戸は、初出場のACLで準々決勝への切符を手に入れた。
一方で、上海上港は5年連続で日本勢と決勝トーナメントで対戦し、4年連続でJリーグクラブに敗れての敗退となった。準々決勝は8日の組み合わせ抽選会で対戦カードが決まる。
(FOOTBALL ZONE編集部)