「激アツ展開」 福岡が終盤3分間で2発、J1昇格へ執念のカウンター弾に反響「涙止まらん」

同点ゴールを決めたアビスパ福岡FW遠野大弥【写真:Getty Images】
同点ゴールを決めたアビスパ福岡FW遠野大弥【写真:Getty Images】

福岡が0-2から追いつく劇的ドロー、FW遠野がカウンターから殊勲の同点弾

 アビスパ福岡は6日、J2リーグ第39節でホームにツエーゲン金沢を迎え、0-2とリードを許すものの終盤に3分間で2ゴールを奪って2-2で引き分けた。敗色濃厚の展開から勝ち点1を手繰り寄せる同点弾は、自陣深い位置でのボール奪取からチーム一丸となって素早くつないで決めたもの。FW遠野大弥の執念の同点ゴールに、ファンからは「夢をつなぐ勝ち点1」「リアルに涙止まらん」などの声が上がっている。

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 首位の徳島ヴォルティス、2位の福岡、そして3位のV・ファーレン長崎による“三つ巴”のJ1昇格争いは、いよいよ佳境を迎えた。この日、徳島は水戸ホーリーホックに勝てば7年ぶりの昇格を自力で決められたが0-1で敗戦。3位の長崎がモンテディオ山形に1-0で勝利したため、昇格決定はお預けとなった。

 そして前節終了時点で3位長崎と勝ち点「4」差の2位福岡は、本拠地ベスト電器スタジアムに金沢を迎えた一戦で、前半27分、後半4分と失点を喫する苦しい展開に。長谷部茂利監督は後半開始から3枚替えを行うなどテコ入れを図ったが、思うように相手の守備を崩せなかった。試合時間が残り10分を切って福岡が波状攻撃を仕掛けるなか、後半39分についにスコアが動く。右CKの流れから、途中出場のMF田邉草民が今季初ゴールを決めて1点差に詰め寄った。

 さらに攻勢を強める福岡は同42分、自陣右サイドに流れたボールに対し、主将MF前寛之が金沢MFホドルフォとの競り合いを制してカット。素早く縦パスを送ると、そこからワンタッチを交えた3本のパスをつなぎ、センターサークル手前で遠野がフリーで前を向く。5835人の観衆を集めたスタジアムが沸くなか、遠野は全速力でドリブルを開始。左サイドでフリーになっていた田邉に一度預けてペナルティーエリア内に侵入した。そして最後は田邉からのダイレクトの折り返しを左足で合わせて、グラウンダーのシュートが相手GKの手を弾きながらゴール内へと転がった。

 まさに昇格への執念を感じさせる起死回生の同点ゴールを、Jリーグを全試合ライブ配信する「DAZN」公式ツイッターが「福岡が土壇場で追いついた!!!! 自陣からのカウンターを#遠野大弥が仕留める! ホームの観衆が見守る中、2点ビハインドから執念の同点弾」と速報。劇的な展開にファンも動画を引用する形で、「この展開には思わず叫んでしまった!!」「まじで素晴らしいカウンター」「夢をつなぐ勝ち点1」「なんやこの激アツ展開笑」「これは美しい」「アビスパ見始めて初めて涙出た」などと叫んでいた。

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