「副審が見ていなかった」 ポグバの“鮮烈ミドル弾”に敵将抗議「私のちょうど頭上を…」
ウェストハムのモイーズ監督、ゴール前にボールがラインを割っていたと主張
マンチェスター・ユナイテッドは現地時間5日、プレミアリーグ第11節でウェストハムとのアウェーゲームに臨み、3-1の勝利を収めた。この試合でフランス代表MFポール・ポグバが決めた1点目が、その前にタッチラインを割っていたとして抗議を受けているという。
ユナイテッドは前半38分に先制点を献上してしまったものの、後半に入ってから一気に挽回。同20分にポグバが同点弾を決めると、同23分にイングランド代表MFメイソン・グリーンウッド、同33分にイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードが立て続けにゴールを挙げ、3-1で勝利を収めている。
試合のターニングポイントとなったのが、ポグバの同点弾だ。GKディーン・ヘンダーソンが自陣右サイドのタッチライン際からロングボールを蹴り込むと、これにポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスが抜け出す。中央に切り込み、最後は後方から駆け上がったポグバがラストパスを受けて豪快に右足を振り抜くと、鮮やかなミドルシュートがゴールネットに突き刺さった。
この“ゴラッソ”から一気に3点を奪取したユナイテッド。逆転勝利で暫定4位に浮上した一方、ウェストハムのデイビッド・モイーズ監督はポグバのゴールの前にヘンダーソンのフィードがラインを割っており、プレーが切られるべきだったと抗議している。英メディア「フットボール・ロンドン」によると、同監督は次のようにコメントしているという。
「私が一番良く見える位置にいたと思う。タッチラインから離れたところにいる私のちょうど頭上をボールは超えていったんだよ。副審が見ていなかったことは残念だ。それも彼の仕事のはずだろう。それに、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)はこういう時のためにあるんじゃないのか? まずはボールの行方を見てほしいんだ」
また、英メディア「GIVE ME SPORT」は当該シーンのスクリーンショットを載せ、副審がボールの方向を向いていなかったことを指摘している。ただ、オフサイドが生まれる可能性のかなり高いシーンであり、それがゴールに直結する判定になり得るシーン。モイーズ監督にとっては納得のいかない場面であることは間違いないが、致し方ない部分もあると言えるだろう。