闘莉王、残留争いボタフォゴ“復活”のキーマンは本田圭佑と力説 「評価高い」「力が必要になる」
闘莉王氏が公式YouTubeチャンネルで19位と低迷するボタフォゴと本田を“心配”
MF本田圭佑が所属するブラジル1部ボタフォゴが残留争いに巻き込まれている。元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏はかつて日本代表でともに戦い、現在ブラジルで奮闘する本田について「評価はいまだに高い」と断言し、「ボタフォゴがこの状況を脱するためにも本田の力が必要になる」と力説した。
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1998年に渋谷幕張高校へ留学するため単身で日本に渡った闘莉王氏。日本国籍を取得後、日本代表では2004年アテネ五輪、10年南アフリカ・ワールドカップ(W杯)で活躍。06年にJリーグMVPを受賞するなど、輝かしいキャリアを誇った。そして、昨年12月には現役引退後はブラジルで実業家として活躍する傍ら、YouTubeチャンネル「闘莉王TV」を開設。ブラジルライフを魅力たっぷりに発信している。
最新話のテーマは現在ブラジルで苦境に立たされているボタフォゴと本田。リオデジャネイロを本拠地とする古豪は、現在19位で残留争いに巻き込まれている。本田が加入して10カ月で監督が5人交代するなど“迷走”ぶりを発揮している。闘莉王氏は「ありえないくらいころころ変わる。(今は)外国人の監督をブラジルに連れてくる流行りになっている」と分析。「去年ジョルジェ・ジェズス監督がフラメンゴでいろいろなタイトルをとった。すごく魅力的なサッカーをやっていたシーズンだった」ことから、外国人の指揮官が増えたという。
現在も5連敗と厳しい状況から抜け出せないボタフォゴ。闘莉王氏も“キーマン”はチームの主将マークを任された経験もある本田だとみているようで、「安定したプレーは見せている。本田の評価はいまだに高い! ボタフォゴがこの状況を脱するためにも本田の活躍があり、本田の力が必要になる」と断言した。
リオデジャネイロのチームながらサンパウロでも本田のニュースは目にするようで、「知名度はボタフォゴの中では一番高い」と、説明。さらに、かつて自身が名古屋グランパス時代にボタフォゴからオファーを受けたエピソードも披露した。
「グランパスではチームが強かったし、すごく充実していた時期だったので、正直なところグランパスに対する思いが強すぎた。出ること(移籍)は考えられなかった。でもブラジルで経験してもよかったかな、と思う時期もありました。ブラジルでは勝てば神様、負ければ命にも危機がある。サッカーに対して熱い国なのでそういった刺激があったらどうだったかなと思いますね」
新型コロナウイルスの影響を受けて開幕が延期となったブラジルの全国選手権は、来年2月までシーズンが続く予定。闘将は、ズバリ残留について「少し歯車がかみ合えば残留できる。それができるようになるのは本田を中心にやらなければいけない」と、助言した。残りのシーズン、“迷走”する伝統クラブは這い上がることができるのだろうか。