グループ首位通過の横浜FM、DF實藤が語ったアジア王者への道筋 「みんなで勝ちきる」
すでに決勝トーナメント進出を決めていたなか、シドニーFCと引き分けるも首位通過
横浜F・マリノスは4日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ最終節、シドニーFC戦に1-1で引き分けてグループ首位での決勝トーナメント進出を決めた。先制ゴールを決めたDF實藤友紀は「選手、スタッフ、関係者がみんな揃ってトーナメントを勝ち切ろうと思っている」と、アジア王者への道筋を見据えた。
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横浜FMは前節に全北現代(韓国)を下し、このゲームを残して決勝トーナメント進出を決めていた。引き分け以上で1位通過が決まる状況に、アンジェ・ポステコグルー監督がスタメン11人全員の入れ替えを決断していた。
相手を押し込むなかで増えたコーナーキックのチャンスを生かしたのが横浜FMだった。前半18分、まずは左サイドからのコーナーキックに實藤が強烈なボレーで合わせたが、これは相手GKがファインセーブ。しかし、続く右からのコーナーキックに再び實藤が合わせると、今度はゴールへ吸い込まれて貴重な先制点になった。
しかし、前半29分にはハイラインの裏を突かれて同点ゴールを奪われてしまった。實藤は「先制ゴールを決めて自分たちのペースでサッカーを進めていたけど、前半のうちに追いつかれて少し苦しい展開になってしまった」と振り返る。
さらに實藤は前半40分にイエローカードを受け、センターバックのコンビを組んだDF伊藤槙人も同様に後半に警告。両者は揃って大会での累積2枚目のイエローカードとなってしまい、広州恒大(中国)または水原三星(韓国)と対戦する決勝トーナメント1回戦では、ベンチメンバーと目されるセンターバック2人を欠く状態になってしまった。
それでも1-1での引き分けでゲームをまとめた實藤は、「勝ち切ってトーナメントに行きたかったけど、やれることはやったと思う。選手、スタッフ、関係者がみんな揃ってトーナメントを勝ち切ろうと思っているので、みんなで優勝を目指してやっていきたい」と、先を見据える。
新型コロナウイルスの影響で3月から中断し、先月に再開した今大会はカタールでの集中開催。決勝トーナメントの戦いも例年のホーム&アウェーではなく、1試合勝負の連続になる。まさに、負ければ帰国のサバイバルマッチがスタートするが、昨季のJリーグ王者はアジアの頂点を見据えて中東での戦いを続けていく。
(FOOTBALL ZONE編集部)