「ワクワク感しかない」 39歳でベトナム行き、松井大輔が忘れない“チャレンジ精神”
ベトナム1部サイゴンFCからオファーが届き、オーナーの明確なビジョンに共鳴して決断
横浜FCの元日本代表MF松井大輔は、3日にベトナム1部サイゴンFCへの完全移籍が発表された。翌4日にオンライン会見を行い、39歳での挑戦に「ワクワク感しかない」「楽しいことしか思い浮かばない」と語った。
【PR】ABEMA de DAZNでラ・リーガの久保建英など欧州サッカーの注目試合ハイライトを全試合無料配信!‘;
松井はこれまでフランス、ロシア、ブルガリア、ポーランドと海外を渡り歩いてきた。2018年に日本に復帰し、昨季は横浜FCのJ1昇格に貢献。今季はリーグ戦3試合の出場にとどまっていたなか、サイゴンFCからクラブにオファーが届いたという。決断の理由は、サイゴンFCの明確なビジョンだった。
「ベトナムはコロナ禍でも経済的に発展していて、東南アジアでサッカー人気も上がっている。オーナーがグラウンドを何十億円で買った、アジアで戦っていけるようなクラブにしたい、日本人を何人か入れたい、しっかりクラブの経営をしたいと、これからのビジョンを明確に伝えてくれたので決めました」
もっとも、39歳となった松井も「まさかもう一回海外に行けるとは考えていなかった」という。しかし、試合に出たい思い、その地でしか手にできない経験への希望が再び海外へと赴かせた。
「選手として、試合に出るのは必要不可欠。何も表現できないのは悔しさがにじみ出ている。今シーズンはコロナがあって、怪我も何回もしたので、チームに申し訳ないなという思いと、また挑戦できる場をもらえたことに感謝している。必要とされることは人間としてプレーヤーとして嬉しいこと。(サイゴンFCでは)トップ下があればトップ下。前のポジションで楽しくやりたいですね」
ベトナム移籍を同僚の元日本代表MF中村俊輔に伝えると「マジで!?」と言われたことを明かし、53歳の元日本代表FW三浦知良からは「俺も行きたいから早く呼んでくれ」とエールを送られたという。
「僕は移籍をする時、ワクワク感しかないし、楽しいことしか思い浮かばない。行った者にしか経験できないものがあるし、それが財産になる。チャレンジすることが大切だと思います」
現地で2週間の隔離を経て、ベトナムでの新シーズンは来年1月にスタートする。来年5月に区切りの40歳を迎える松井は、新たな挑戦に目を輝かせていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)