【ACL帯同記】横浜FM、“史上初”決勝T進出の舞台裏とは? カタールで奔走するスタッフたちの素顔

いじる気満々の左から小池選手、大津選手、扇原選手【写真提供:横浜F・マリノス】
いじる気満々の左から小池選手、大津選手、扇原選手【写真提供:横浜F・マリノス】

天然炸裂!? 我らが主務と一人三役をこなすデキる広報

 上海上港戦の翌日、2日後には全北現代モータース戦が迫っているので、選手たちはこの日もしっかりとトレーニングを積んでいきます。充実したカタールでの時間を過ごせているのか、選手たちには自然と笑顔が広がります。仲良く談笑していたのは、大津選手、扇原貴宏選手、小池龍太選手。私が、個人Twitter用に撮影をしていると「絶対にヤノッターに投稿するじゃん(笑)!」といじられっぱなしでした。「みんなの写真は需要があるから、私的利用するよ」と返すと、「ドンドン使って!」と笑顔で返してくれる選手たち。本当にありがたい存在です。それはそれとして、なぜか“ヤノッター”があだ名として定着しそうな気がしてなりません……。

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お茶目な山崎さんがライス被りで頭を抱える【写真提供:横浜F・マリノス】
お茶目な山崎さんがライス被りで頭を抱える【写真提供:横浜F・マリノス】

 食事メニューの検討は、カタールに入国してからも毎日のように続いており、長期滞在をするなかで飽きないように工夫をしています。その中心で動いてくれているのは、この帯同記に何度も登場している主務の山崎慎さん。選手の口に合うよう、ある日の食事に「Prawn Curry(海老カレー)」を取り入れたのですが、練習終わりに山崎さんから「カレーだから、ライスはメニューから削除しておいたよ!」の一言が。「ん? なぜだ?」と思いつつ確認したところ、「カレーって、普通はカレー“ライス”だよね? だからライスがメニューに残っていると、ライス被りするよね?」との返答。「たぶん、カレー+ライスだからカレーライス。そうじゃないとライスなしだよ(笑)」と伝えたところ、山崎さんは頭を抱えて悶えていました。そんなお茶目な彼だからこそ、選手やスタッフから愛されるのでしょう。すぐにホテルにライスを削除しないように伝え直し、カレーには無事にライスがついてきました。

英語が堪能で一人三役をこなす広報の西原くん【写真提供:横浜F・マリノス】
英語が堪能で一人三役をこなす広報の西原くん【写真提供:横浜F・マリノス】

 全北現代戦前日の公式会見。この日は監督に加えて畠中槙之輔選手が登壇しましたが、今回は私と同い年の広報・西原晋作くんをフィーチャー。今大会は入国制限の関係で日本のメディアがカタールに来ていません。そんな前例のない状況下、少しでもメディアの方々に有益な情報を提供し、その先にいるファン・サポーターの皆様に内容を伝えたいという思いで、彼自身が記者の方々が聞きたいであろう質問を予め考えて会見に臨んでいます。時には、メッセージアプリを通じて聞きたい質問を記者からヒアリングし、参考にしているとのこと。しかも、仕事はそれだけではありません。英語が堪能な彼はマイクを持ち、日本語・英語で監督と畠中選手に質問する役目も担っています。会見の時間をコントロールし、質問を考え、自らマイクを持つ。一人三役をこなす彼の姿はカッコいい! の一言に尽きます。サッカークラブにとって、運営と広報は切っても切り離せない関係です。切磋琢磨しながら、ACLでの経験値を互いに積んでいる最中です。

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