マラドーナ、最期を過ごした“質素すぎる”部屋をアルゼンチン紙報道 「怒りがある」
スーパースターが住んでいたと思えない部屋の写真を「Ole」が公開
サッカー史に残る“天才”元アルゼンチン代表FWディエゴ・マラドーナが11月25日、ブエノスアイレス郊外の自宅で死去し、60年の生涯に幕を閉じた。世界的なスーパースターとの突然の別れとなったが、マラドーナが最期に過ごした“部屋”が話題となっている。アルゼンチン紙「Ole」が報じた。
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現地メディアの報道によると、マラドーナは心臓発作で倒れたという。10月30日に60歳になったばかりだったが2日に体調不良を訴え、搬送。翌3日に硬膜下血腫のためブエノスアイレスで手術を受け、11日に退院し、施設でアルコール依存症の治療を受けていた。
手術直前には監督を務めるヒムナシアのアシスタントコーチが新型コロナウイルスの陽性反応を示したことにより隔離となっていたが、新型コロナウイルスの検査では陰性だった。
サッカー界のレジェンドは、過去ワールドカップ(W杯)に4度出場。母国で開催された1978年大会では、18歳にして最終候補まで残りながら落選したが、翌年には日本で開催されたワールドユース(現・U-20W杯)で優勝とMVPを獲得した。82年のスペイン大会でW杯初出場。スペインの名門バルセロナに加入し、イタリア南部のナポリへとキャリアの場を移すと、セリエA優勝に導くなど伝説的なプレーを披露。86年メキシコW杯では、準々決勝イングランド戦で「神の手ゴール」と「5人抜きゴール」という二つの伝説のプレーを残した。
そんなマラドーナが最期を迎えた部屋を、アルゼンチン紙「Ole」は「これがマラドーナの部屋:信じられない」と題して報じた。公開された写真の部屋は、スーパースターが過ごしたとは思えないようなあまりに質素な一室。同紙によると賃貸物件で、上層階に4つの寝室と専用のバスルームがあるものの、マラドーナは階段を上り下りできなかったため、1階を改造したという。この部屋にはダブルベッド、32インチのテレビ、ポータブルトイレ、マッサージチェア、エアコンがあったようだが、専用バスルームはなく、療養生活を送るには不便なものだったようだ。
同紙は「ディエゴが最期の日を過ごした部屋の写真が明らかになった。そして、怒りがある」と綴った。マラドーナの死は世界にとって、それほど大きな衝撃となったようだ。