3連勝を導いた俊輔の芸術的FK 文句なしの一撃も「もうちょっとスピードが欲しかった」
中村のアドバイスで遠藤のPKストップ!
その後、後半25分には横浜FMの新戦力のMFマルティノスが、カウンターから来日初ゴールを奪い勝ち越しに成功。しかし、勝利が目前となった同45+2分にDF小林祐三が日本代表FW宇佐美貴史を倒してPKのピンチを迎えてしまう。
ここで中村はGK飯倉大樹の元に歩み寄り、声をかける。G大阪のPKキッカーはMF遠藤保仁。日本代表で長年ともに戦った戦友のことを知り尽くしていたのか、飯倉にアドバイスを送っていたという。
遠藤はゆっくりとした助走からゴール左を狙ったが、飯倉はこれに反応して見事にセーブ。中村は試合を分けたこのシーンについて、「今日は(飯倉)大樹が止めなかったら嫌な引き分けだったところ、少しアドバイスしたら本当に当たったので、本当に全員が良かった」と語り、笑顔を見せた。流れの中でも献身的に守備に走る姿が印象的だが、この日は金言でチームを救ってみせた。
背番号「10」の活躍もあって、3連勝を飾った横浜FM。俊輔不在で迎えた開幕戦を落として不安なスタートとなった16年シーズンだったが、司令塔の存在感が増すと同時に調子は右肩上がり。勝ち点を10に伸ばして4位に浮上した。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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