「幸せにはなれない」 ベテラン遠藤保仁が激白、海外移籍を蹴った“信念”とは?
FIFA公式サイトで海外からのオファーを回顧 「その国でプレーしていても…」
J2ジュビロ磐田のMF遠藤保仁が、1日に掲載されたFIFA(国際サッカー連盟)公式サイトのインタビューに登場し、これまでのキャリアを振り返った。Jリーグや日本代表に関する話題のほか、海外移籍にも触れ、オファーがありながらも、日本に残った経緯などを明かしている。
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遠藤は今季、ガンバ大阪で在籍20年目を迎え、7月4日の第2節セレッソ大阪戦(1-2)で前人未到のJ1リーグ最多出場記録(632試合出場)を樹立。出番を求めて移籍した磐田では、第29節ザスパクサツ群馬戦(3-1)で移籍後初ゴールを奪うと、第37節ジェフユナイテッド千葉戦(2-1)でも得点するなど、新天地で存在感を示している。
FIFA公式サイトに掲載されたインタビューでは自らのキャリアを振り返り、Jリーグで長くプレーし続けていること、2010年南アフリカ・ワールドカップ(W杯)での活躍などへの質問に対し回答。10年W杯で日本のベスト16進出へ貢献したことについては、「(大会前の)親善試合の結果が悪かったからこそ、良いプレーをしたいと思っていた。日本のメディアやファンは、南アフリカでは何も期待していないと言っていたし、だからこそ、本当の日本のサッカーを見せようと決めた。当時の僕らにはそのような精神があった」などと振り返った。
日本代表では国際Aマッチ最多キャップ数(152試合)の記録を持ち、中盤を司る名手として活躍。そんな遠藤のキャリアについてFIFAは、Jリーグひと筋でプレーし続けていることにも注目している。海外でのプレーに関する話題を振られると、遠藤は「海外からのオファーはありましたが、常にその国のサッカーのスタイルを重視していました。その国のサッカーのスタイルは自分のスタイルには合わなかったので、プレーしていても幸せにはなれないと思ったのです。だから日本に残ることを決めて、ここでプレーしてきました」と明かした。
さらに「日本に残ったことに後悔はしていませんが、海外でプレーするかもしれないという希望はまだ持っています。今でもやりたいと思っています」と続けた遠藤。40歳の今なお、輝き続ける原動力の源は、その高い志にあるのかもしれない。
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(FOOTBALL ZONE編集部)