武藤嘉紀、リーガ初得点で日本人初の“快挙”達成 欧州5大リーグのうち3つでゴール奪取
ベティス戦で先制点を挙げ、スペインでの初ゴールを記録
エイバルのFW武藤嘉紀は現地時間11月30日、リーガ・エスパニョーラ第11節レアル・ベティス戦で移籍後初得点を挙げ、2-0の勝利に貢献した。欧州5大リーグのうち3リーグの1部で得点を記録したことになり、日本人選手として初の快挙となっている。
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武藤は2015年の夏にFC東京からマインツに移籍。3シーズンにわたって安定した活躍を見せると、18年夏の移籍市場ではニューカッスルへの移籍を果たし、プレミアリーグに挑戦することとなる。ニューカッスルでは苦戦を強いられたものの、18-19シーズンのマンチェスター・ユナイテッド戦では初ゴールを記録。世界最高峰のプレミアリーグでも、強豪を相手に得点を奪うことに成功した。
そして今季からはエイバルに1年間の期限付き移籍となり、合流後の第2節以降はコンスタントに出場機会を得ている。そんななか2試合連続の先発出場となったベティス戦では、後半4分にCKの流れからシュートを押し込み、先制点を記録。スペインでの初ゴールを手にした。
これで武藤はブンデスリーガ、プレミアリーグ、リーガ・エスパニョーラのそれぞれの1部リーグで得点を記録。プレミアリーグ(イングランド)、リーガ・エスパニョーラ(スペイン)、セリエA(イタリア)、ブンデスリーガ(ドイツ)、リーグ・アン(フランス)のいわゆる「欧州5大リーグ」のうち3リーグの1部で得点を挙げた初の日本人選手となった。
欧州5大リーグのうち3リーグの1部でプレー経験があるのは、武藤以外にMF稲本潤一(アーセナル、フルハム、フランクフルト、レンヌなど/現SC相模原)とFW岡崎慎司(シュツットガルト、マインツ、レスター・シティ/現ウエスカ)のみ。岡崎もブンデスリーガとプレミアリーグで得点を挙げており、今季はリーガ1部の挑戦となっていたが、武藤が先に“快挙”を達成することとなっている。
3選手の5大リーグ通算成績は以下のとおり(2020年12月1日現在)。
■武藤嘉紀
ブンデスリーガ(マインツ) 66試合20得点
プレミアリーグ(ニューカッスル) 25試合1得点
リーガ・エスパニョーラ(エイバル) 8試合1得点
■岡崎慎司
ブンデスリーガ(シュツットガルト、マインツ) 128試合37得点
プレミアリーグ(レスター) 114試合14得点
リーガ・エスパニョーラ(ウエスカ) 7試合0得点
■稲本潤一
プレミアリーグ(アーセナル、フルハム、WBA) 66試合4得点
ブンデスリーガ(フランクフルト) 43試合0得点
リーグ・アン(レンヌ) 5試合0得点