FC東京、ACL決勝T進出へ黄信号 先制点の永井は悔恨…「追加点を取れなかった」
最終戦で勝利しても、上海申花の結果次第でグループ敗退の可能性も
FC東京は30日、カタールでの集中開催のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第5節で蔚山現代(韓国)と対戦。先制点を生かせずに1-2で逆転負けとなり、決勝トーナメント進出が厳しくなった。
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立ち上がりは順調だった。開始わずか1分、敵陣深くでプレス。右サイドのコーナーフラッグ付近まで相手を厳しく追い詰めると、そこからボールを奪ってMF三田啓貴、MF安部柊斗と経由したボールはFW永井謙佑へ。ペナルティーエリアのすぐ外から思い切り腰をひねってファーサイド方向を狙ったシュートは、相手GKの届かないコースへ転がりゴールとなった。
永井は試合後、このゴールについて「立ち上がり、うまくパスを出してくれたので決めることができて良かった」と振り返った。
一方で、この後はゲームを全体にコントロールしながら、それをスコアに反映することができなかった。相手の背後を取ったFWレアンドロに決定機もあったが、必死にゴール前へ戻った相手に阻まれる場面もあった。相手に大きなチャンスを作らせずに進めながらも、永井が「東京らしいサッカーを意識していた。追加点を取れなかったのが課題」と話したように、2点差にできなかったことが結果的には響いた。
その後、FC東京は前半終了間際にFKを直接決められ、後半は逆にゲームを支配された。引き分けなら最終戦に勝利するのみでかなり突破の可能性が高い条件を残せる試合だったが、後半40分にはペナルティーエリア内で寄せが甘くなり簡単にシュートを決められてしまった。痛恨の失点で、1-2の逆転負けとなった。
この結果、蔚山が勝ち点13で決勝トーナメント進出。FC東京は勝ち点7にとどまった。永井が「この後の試合結果にもよる」と話したように、現時点で勝ち点6の上海申花と勝ち点0のパース・グローリー(オーストラリア)がこの後の時間帯に対戦する。
もし上海がパース・グローリー戦に勝利した場合は、最終戦にFC東京が勝利しても、すでに首位通過を決めた蔚山に上海が勝利した時点で逆転が不可能になる。オーストラリアからやってきたパース・グローリーの“アシスト”にも期待が必要な状況になり、かなり厳しい状況に追い込まれた。それでも永井は「気持ちを切り替えて最後に勝てるようにしたい。まずは自分たちが次の試合に勝てるようにチーム全員で準備したい」と前を向いた。
(FOOTBALL ZONE編集部)