鹿島監督、浦和との“ダービー”に4発完勝の選手を称賛 「内容と結果が伴った試合」
中3日の日程も攻守に奮闘 ザーゴ監督「強度、スピードを落とさずにできた」
鹿島アントラーズは29日に行われたJ1リーグ第30節浦和レッズ戦に、ホームで4-0と大勝した。前節の柏レイソル戦での大敗から立て直した一戦について、ザーゴ監督は「ダービーになると自然に、選手たち自身に気持ちが入る」と、浦和戦ならではのものがあったと振り返った。
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鹿島は25日の第29節で柏に1-4で敗れていた。一方の浦和は25日に試合はなく、22日のガンバ大阪戦(1-2)以来のゲーム。インターバルの差は明らかだったが、試合開始直後からの両者の姿を見比べると、どちらが中3日のチームか分からないものだった。
ボール際の強さ、サイドでの2対2などユニットとしての機能性など、個々の局面で優位に立ち続けた鹿島は、前半にFW上田綺世のゴールで先制すると、後半に入ってもじわじわとリードを広げて気が付けば4点差。大勝であり完勝という試合内容だった。
柏戦との違いについて、ザーゴ監督は試合後「3連戦というところで、多少の疲労感があるなかでの試合だった。ただ、そのなかでも強度、スピードを落とさずにできた。数多くのチャンスを作り、しっかりと点を決めることができたという点では、やるべきこと、内容と結果が伴った試合になったのではないかと思う。やはり、ダービーになると自然に、選手たち自身に気持ちが入る」と振り返った。
鹿島は1993年のJリーグ開幕から最も多くのタイトルを獲得してきたチームだが、その歴史のなかで21世紀に入ってからは浦和とタイトルを争う重要なゲームを戦ったことも少なくない。現在は廃止されているJリーグチャンピオンシップを含め、多くの場面でしのぎを削ってきた。その“オリジナル10”同士の戦いを、ザーゴ監督は「ダービーマッチ」と表現した。
2得点の上田は、戦術的なことやプレーに対する影響は別のこととしながらも「小さい頃から下部組織にいたし、浦和とどういう関係かもちろん理解したうえでプレーしている」と話し、最終ラインで出場したDF町田浩樹も「やっぱり浦和戦ということでたくさんのサポーターにも入ってくださいましたし、もちろん浦和が相手だから負けたくないという気持ちはあった」と、1万人を超えた観客動員数にも触れつつ、浦和戦について話した。