「南野の犠牲の上に成り立っている」 リバプール、チーム内競争の“現状”に英メディア注目
新加入のジョッタが前線で地位を固めたことで、南野の起用法にも影響
リバプールは現地時間28日、プレミアリーグ第10節ブライトン戦に敵地で臨み、1-1で引き分けた。日本代表MF南野拓実はインサイドハーフで今季リーグ戦初先発を飾ったが、現地メディアはチーム内競争に注目し、「南野の犠牲の上に成り立っている」とその現状を指摘している。
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前節で難敵レスターに3-0の快勝を収めた王者リバプールは、25日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第4節アタランタ戦(0-2)で主力の温存策を採用。ここで南野は後半40分から投入にとどまった。
そんななか、南野はブライトン戦で4-3-3システムのインサイドハーフとして今季初の先発フル出場。試合はポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタが後半15分に先制点を奪うも、同アディショナルタイムにVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入でPKを献上。土壇場で同点弾を決められた。
この試合の南野は前半42分にペナルティーエリアすぐ外からシュートを放つ場面こそあったものの、決定的な働きはできず。一方で今季から加入のジョッタが好調をアピールしたことで、リバプール専門メディア「Rousing The Kop」は「ディオゴ・ジョッタは700万ポンドのチームメート(南野)の日々を難しくする」と見出しを打ち、チーム内競争について取り上げている。
記事では「ジョッタは波に乗っているが、チームメートはその煽りを食っている。南野は自身の居場所を見いだせていない」と切り出し、シーズン当初はポジション争いのライバルと目されていた両者に注目。ジョッタはすでに不動の3トップを突き崩す存在となったことに触れつつ、次のように南野の現状に言及した。
「南野は今季のブレイク候補かと思われた。コミュニティー・シールドのアーセナル戦でのゴールは、その予兆として十分なものだった。彼を加えた前線の4枚が成立しそうだったが、それはジョッタの加入前のこと。その加入も、これだけ好パフォーマンスを見せることも予想外のことだ。いまやジョッタは不動の地位を築いているが、それは南野の犠牲の上に成り立っている。ブライトン戦はその恒例と言えるだろう。本来のポジションではない、中盤センターでの起用となっていたからだ」
ジョッタが想定を上回る活躍を見せていることもあり、南野は実質的に“コンバート”される形となってしまっている。ここから前線の駒として巻き返すためには、かなりの労力を要することになりそうだ。