オリジナルオーダー募集の企画も実施

　J2の東京ヴェルディが、野球チームを発足させるという”噂”は、やはりエイプリルフールのジョークだったようだ。クラブは2日、公式サイト上で前日1日に配信していた「東京ヴェルディベースボールチーム『東京ヴェルディーズ』発足のお知らせ」とのニュースについて、”嘘”の企画であったことを発表した。

　3月31日の夜には、クラブの公式フェイスブック上にチーム発足を匂わせるような動画も投稿。トレーニング後にFW平本一樹や、元プロ野球選手の高木豊氏を父に持つMF高木善朗やFW高木大輔らが野球に打ち込む姿が話題となっていた。

　もっとも”嘘”なのは、チーム発足に関するお知らせのみ。企画内では、ベースボールチーム発足を記念した「オリジナルグッズの販売」と「オリジナルオーダーの募集」が告知されていたが、ベースボールシャツとベースボールキャップは”本当”に製作したという。

　クラブ広報曰く、グッズは「本気で作りました」という完成度の高さ。またオーダー募集の企画に関しても、「高木兄弟もいますし、”マエケン似”と噂の鈴木椋大や、元プロ野球選手の石井一久さんにそっくりと言われる林昇吾もいるので、充実したオーダーが組めるはずです」と悪びれた様子はない。

　チームは開幕5試合を2勝3敗と、黒星先行の11位。3日には敵地で3位岡山と対戦するが、2008年以来となるJ1昇格を果たすためには、序盤戦とはいえ上位陣との勝ち点差は詰めておきたいところ。Jリーグ初代王者にも輝いた名門の復活へ、今度は”本職”で話題を集めたいところだ。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web