リバプール主将、“VAR廃止論”展開 ミリ単位の判定に疑問符「ただ普通のサッカーがしたい」
ブライトン戦でVARの判定に泣き、1-1のドローに終わる
リバプールは現地時間28日にプレミアリーグ第10節でブライトンと敵地で対戦し、1-1で引き分けた。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の判定による2つのゴール取り消しと同点PK献上がトピックとなったなかで、キャプテンのイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンは「VARは廃止したほうがいい」と持論を展開した。
日本代表MF南野拓実がプレミアリーグで今季初先発を飾ったリバプールだったが、この試合ではVARに泣かされた。
前半35分にブラジル代表FWロベルト・フィルミーノのパスに抜け出したエジプト代表FWモハメド・サラーがネットを揺らすも、VARによる介入の結果、サラーの足先がわずかにオフサイドラインを超えていたとしてノーゴールに。
後半15分にポルトガル代表FWディエゴ・ジョッタのゴールで先制に成功するも、同39分にセットプレーからセネガル代表FWサディオ・マネが決めたヘディングシュートもVAR判定でオフサイドとなり、追加点はならなかった。
1-0で迎えた後半アディショナルタイム、リバプールはスコットランド代表DFアンドリュー・ロバートソンがクリアの際にイングランド代表FWダニー・ウェルベックの足を蹴ったとしてVARでこの試合2本目のPKをブライトンに献上。1本目のPKは相手のミスで失点を逃れていたが、2本目は決められ、同点に持ち込まれた。試合はそのまま1-1の引き分けに終わっている。
3度のVAR判定を受け、リバプールの選手たちはVARによる際どい判定に不満を抱えているようだ。キャプテンのヘンダーソンは「3つ目のプレーは、分からないけどペナルティー(PK)ではないと思う。私が偏見を持っていると思われるかもしれないが、4、5人の選手に聞いても同じことを言うと思う」と特に同点ゴールにつながった終了間際のPK判定について疑問符をつけた。
ヘンダーソンはさらに「他の誰かを代表して言うつもりはないが、私の意見ではVARは廃止したほうがいい。私はただ普通のサッカーがしたいだけだ」と“ミリ単位”での誤差も見逃さないVARの廃止について語っている。
リバプールのMFジェームズ・ミルナーもツイッターで「我々はVARについて真剣に議論をする必要があることは“明白で、当然のこと”だ」と投稿するなど、VARについて再考すべきとの声を上げている。プレミアリーグではVARによる誤審が相次いでいることもあり、今後も波紋を広げていきそうだ。