「2人の火星人について話そう」 元伊代表FW、“異次元”の活躍に感嘆するエースたちは?
元イタリア代表FWアルド・セレーナ氏は長く第一線で活躍を続ける2人を絶賛
近年のスポーツ界では選手生命が伸びている傾向にあるが、元イタリア代表FWアルド・セレーナ氏は、現在セリエAでACミランとユベントスを引っ張る両エースについて「2人の火星人について話そう」と、常識の範囲外にいる存在だと語った。
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セレーナ氏は1990年のワールドカップ(W杯)にもイタリア代表として出場したキャリアを持ち、現在60歳とその現役時代は30年から40年前だった。そして、現在ミランを引っ張る39歳の元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチと、ユベントスのエースである35歳のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドについて語った。
「とにかく、2人の火星人について話そう。私の時代、ストライカーにとってこのような長寿は考えられなかった。私たちは今日の選手よりもはるかに寿命の短いアスリートだった。今は新たなサプリメントや、ダメージの少ない手術、栄養の研究、選手個人の優れた準備、そしてスポーツへのより科学的なアプローチがある」
セリエAではサンプドリアのエースFWの元イタリア代表FWファビオ・クアリアレッラが2017-18シーズンに当時36歳で得点王を獲得し、元イタリア代表FWアレッサンドロ・デルピエロも30歳を超えてから得点王を獲得と、経験を生かしてベテランFWが活躍する傾向がある。
セレーナ氏は、スポーツ界が全体的に進歩、発展を遂げたことで選手寿命が伸びたことを指摘しているが、それでもイブラヒモビッチとロナウドの2人は地球外生命体のように理解を超えるレベルにあると話す。一方で、現代のサッカーではセレーナ氏の現役時代よりもFWがゴールをしやすい状況にあるという考えもあるようだ。
「例えば我々の世代のDFは、彼らの行動を妨害し、ボールが到着する前に押すようなこともしただろう。時々、(現代の)DFは、おそらくVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の目によって少し消極的にさせられているように見える。また、集中力が足りない面も感じるが、これは(新型コロナウイルスの影響で)無観客試合がほとんどであることも原因だろう」
現在、イブラヒモビッチが10得点、ロナウドが8得点で得点王ランキングの上位2人となっている。トップフォームに近い状態を維持するベテランストライカーの2人が、今季のリーグ戦の得点王争いを繰り広げ、その行方はユベントスの10連覇達成なるかとミランの名門復活がなるかに大きな影響を与えることになりそうだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)