リバプールDF、コロナ禍の過密日程に苦言 クラブは故障者続出「常識を持っている人なら…」
アーノルド、自身も負傷で離脱を経験…コンディション調整の難しさ語る「難しかった」
リバプールのイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドが新型コロナウイルス禍での過密日程に対して、「常識を持っている人なら起きてはならないことだと気づけたはず」と苦言を呈した。英紙「ロンドン・イブニングスタンダード」が報じている。
新型コロナウイルスのパンデミックにより、2020年のサッカーカレンダーは予定を大きく変更することを余儀なくされた。19-20シーズンは3月中旬から約3カ月間の中断を挟み、シーズンの閉幕が7月下旬までずれ込み、選手に十分なオフが与えられないまま今季の開幕を迎えた。今季も中2日ないしは3日での試合が続くハードスケジュールが継続している。
リバプールのアーノルドは、現在の日程問題について持論を展開している。
「3カ月のロックダウンがあった時期、復帰しても思うようにフィットすることができずに残りの試合に出なければならなかった。その後も十分な休息がなかった。与えられた時間は2週間で、10日間だけのプレシーズンの後に世界で最も競争力のあるリーグに向かうというのは……難しかった」
選手はコンディション調整に苦しんでいる。欧州コンペティションに参加しているクラブの選手や代表チームに招集されている選手への負担は特に大きく、代表戦から中2日でリーグ戦を戦う選手もいる。アーノルドは「常識を覆している。常識を持っている人なら、それが起きてはならないことだと気づけたはずだ」と苦言を呈している。
「毎週のようにミッドウィークに試合をするチームもある。最近ではトッテナムが木曜日に試合をした後に、日曜日の午後12時から試合をしていた。これではリカバリーのための十分な時間がない。身体はそんなに早く回復できない。筋肉の状態が100%ではないのに試合したために怪我をしてしまう。何かを変える必要がある」
アーノルドの所属するリバプールでは現在、負傷者が続出している。アーノルド自身も負傷を経験した。同クラブを率いるユルゲン・クロップ監督もこれまでに何度もイングランドの日程問題に関して問題提起を行っているが、果たして状況が改善されることはあるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)