【ACL帯同記】横浜FM、カタール遠征の裏側 再開初戦の“劇的勝利”を支えたスタッフの奮闘と誇り

試合後のロッカールームの様子【写真提供:横浜F・マリノス】
試合後のロッカールームの様子【写真提供:横浜F・マリノス】

選手たちの掛け合いは、もはや定番となりつつある光景に

 試合後は勝利の立役者である天野選手のメディア対応でバタバタ。Jリーグの時もそうですが、このバタバタぶりが勝利したことをより一層実感させてくれるんですよね。天野選手曰く、「スタジアムは独特の雰囲気があった」とのこと。それにいち早く慣れていくことが、優勝への近道なのかもしれません。

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 そして試合終了後はロッカーでどんちゃん騒ぎ! といきたいところですが、感染症対策のため、選手たちはすぐにバスでホテルに帰るよう指示されます。この試合にキャプテンマークを巻いて出場した扇原貴宏選手が「帰るよー! 早く―!!」と促せば、他の選手たちが「待ってー!」、「早いよー!」と笑顔で返す。そんな光景は、もはや定番となりつつあります。

 スタジアムから出発する選手たちを見送ったあとは、残ったスタッフでロッカー内の後片付けです。洗濯物の仕分け作業から始まり、原状回復のために隅々まで清掃していきます。そういえば主催者側のご好意で、ロッカールームにはスナックの入った箱が置かれてあったのですが、箱はなぜか高く積まれていました。そのスナックを取るために緒方くんに肩車をしてもらったのですが、肩車なんて学生時代の体育祭ぶりでしょうか(笑)。思い出が積み重なっていく時間を過ごせていることにも感謝です。

試合当日は深夜までアフターケアを行うホペイロの部屋【写真提供:横浜F・マリノス】
試合当日は深夜までアフターケアを行うホペイロの部屋【写真提供:横浜F・マリノス】

そんな幸せな時間を過ごし、選手バスを見送った約1時間半後には我々スタッフを乗せたバスと用具車もスタジアムを後にしました。これで試合日の一連の流れは終わり……かと思いきや、ホテルに戻れば用具のアフターケアがあります。私は夕食後、カタールに来て初めて寝落ちしてしまったのですが、ホペイロはその後も深夜2時まで作業をしていたそうです。本当に大変な仕事ですが、誇りを持って作業をしている彼らからは充実感に満ちた表情が見受けられました。

(横浜F・マリノス マーケティング・FRM担当・矢野隼平 / Shumpei Yano)



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