【ACL帯同記】横浜FM、カタール遠征の裏側 再開初戦の“劇的勝利”を支えたスタッフの奮闘と誇り
みんなで声を掛け合いながら準備する「The ACL」
試合当日。カタールで選手たちが躍動する姿を、ついに見ることができると、ワクワクした気持ちで目覚めました。3月にACLが中断してから9カ月間、この日を待っていました。朝食会場では、主務の山崎さんが選手・スタッフ分のコーヒーを作ってくれていて、もはや寮母さんです。選手たちの間でも「日に日にコーヒーが美味しくなっている」と評判の味です。
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今回の原稿ではまだ触れていなかったですが、相変わらず卵料理は出てきます。3皿並ぶとさすがに卵の主張が強いですが(笑)、いつもと変わらないこの時間が、普段と変わらずに準備していこうというメッセージにさえ思えてきて、試合当日はより重要だと再認識させられました。
ちなみに、山崎さんがコーヒーマシンに注いでいるボトルの中身は水なのですが、焼酎に見える派vsウォッカに見える派で、スタッフ内では意見が分かれています。あまりにもくだらない余談で申し訳ありません(笑)。
現地時間16:00(日本時間22:00)キックオフの試合でしたが、出発に向けた用具の準備は朝から始まります。ホペイロの緒方(圭介)くんを中心に、試合で着用するユニフォームを始めとした用具類をキットルームからホテルのエントランスまで運んで、用具車へと搬入していきます。個人的にはみんなで声を掛け合いながら準備する、この時間が「The ACL」という感じがして大好きです。
選手・スタッフがスタジアムに到着する時には既にロッカールームが完成された状態になっていますが、そこに至るまでには多くの工程を経ています。素人の私から見ると大変な作業に見えますが、その作業を担当している緒方くんは常々「このホペイロという仕事を日本中に広めたい、認知してもらいたい」、「本当にやりがいのある仕事」だと話しています。
いつの日か、子どもたちのなりたい職業ランキングにプロサッカー選手と並んでホペイロが入る時代が来るかもしれませんね。