アルベルティーニ氏がミランに嘆息 「今のチームでは私のチームメートにはなれない」

低迷するセリエAで中位という現実

 アルベルティーニ氏はイタリアサッカー連盟会長選に出場するなど、イタリアフットボール界の凋落(ちょうらく)に心を痛めてきた。暗黒期の続くミランにも同様の感情を抱いているのだろう。現在のチームには、コロンビア代表FWカルロス・バッカという実力派ストライカーや、FKと万能性を武器にするイタリア代表MFジャコモ・ボナベントゥーラ、さらに献身性で貢献する日本代表MF本田圭佑らが所属している。さらに、イニャツィオ・アバーテ、ルカ・アントネッリという優秀なサイドバック陣や、17歳の守護神ジャンルイジ・ドンナルンマのような新鋭もいる。だが、かつて栄華を誇ったミランの基準を誰も満たしていないという、厳しい見解を示した。

 世界屈指の名門も、経営危機から今や欧州で凋落著しいイタリアフットボール界の中位のクラブにまで成り下がってしまった。OBの眼は現実を見据えているのかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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