終盤戦のミランに待ち受ける災厄 名物会長ごり押しのトップ下強行導入は「悲惨な結果を招く」

伊メディア分析 伊代表MF、本田、来季司令塔候補も“力不足”

 日本代表FW本田圭佑が所属するACミランのシルビオ・ベルルスコーニ会長が愛してやまないのが、2トップとトップ下によるシステムだ。現場介入をお家芸とする名物オーナーは、事あるごとに指揮官に対してこのシステムの導入を要求してきた。

 しかし、ミラン専門のニュースサイト「milannews.it」は、このシステムに対して大きな疑問符をつけている。「ACミランと4-3-1-2のデジャブ。悲惨な結果を招くシステム」と特集し、会長の愛するシステムを断罪している。

 特集では、トップ下を置く4-3-1-2システムを導入した2つのタイミングを例に挙げ、いかにこのシステムを導入した後のミランが壊滅的な打撃を受けたのかと強調している。

「2012-13シーズンには、4-3-3システムの導入でマッシミリアーノ・アッレグリ監督と奇跡的な後半戦の復活でUEFAチャンピオンズリーグ出場権を得る3位に入った。そして翌年、トップ下を置く4-3-1-2システムに変化した。結果はどうなった? 8位という最悪な結末でヨーロッパの舞台から去った。14-15シーズンの酷い結果の後、今季はシニシャ・ミハイロビッチが来た。そして、開幕から4-3-1-2システムだった。結果はどうなった? 全く意味のないシステムは1カ月で全てを変更する羽目になった」

 こうした経緯を受け、「4-3-1-2システムはミランに災害を巻き起こすのだ」と断罪している。

 この特集には、ミランが来季に向けた動きの中でベルルスコーニ会長がトップ下を置くシステムとそうしたタイプの選手を獲得することを狙っていることが根底にある。冬の移籍市場の前にも話題になったパレルモのアルゼンチン出身のイタリア人MFフランコ・バスケスや、レアル・マドリードのマテオ・コバチッチといった名前が補強候補として上がり、名物会長はトップ下の復活を要求しているとしているからだ。

 

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