アギーレジャパン初勝利がポロリ 川島痛恨のミスで引き分けに

「親善試合のミスで良かった」

 日本代表GK川島永嗣(スタンダール・リエージュ)は9日、アギーレジャパン二戦目となるベネズエラ戦で痛恨のミスを犯した。
 後半26分、フリーでボールを持ち出したDFガブリエル・シチェロが左足でミドルシュート。GK川島は、ブレながら軌道を変えたボールを両手ではじこうとしたが、手のひらをすり抜けた。5分前にMF柴崎岳のゴールで勝ち越したばかりのチームに水を差すミスを犯した。
 守護神は頭を抱えながら唇をかむと、DF吉田麻也、長友佑都に慰められた。この失点が響き、試合は2-2の引き分けに終わった。ハビエル•アギーレ監督に、初勝利をプレゼントすることはできなかった。
 失点の1分後と後半39分には、相手の強烈なミドルシュートをしっかりとセーブした川島だが、その表情はさえず。
「世界との差は積み重ねでしか埋められないと思う。試合で結果を追い求めることが日本代表を強くする道じゃないのかなと思います」
 5日のウルグアイ戦で完敗後、勝負に徹することが代表チーム強化につながると力説していた守護神にとっては皮肉な結末となってしまった。
 アギーレ監督も試合後、「試合にはミスがつきものだけれど、ミスでの失点だった。親善試合での失点で良かった」と、表情を曇らせていた。

【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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